百科事典マイペディア 「ビバリーニ」の意味・わかりやすい解説 ビバリーニ[一族]【ビバリーニ】 イタリアの画家一族。ベリーニ一族とともに,末期ゴシックからルネサンスへの転換期のベネチアで重要な役割を果した。アントニオ・ビバリーニAntonio Vivarini〔1415ころ-1476か1484〕は弟のジョバンニ・ダレマーニャと共同で色鮮やかな宗教画を制作し,ジョバンニの死後,弟のバルトロメオ・ビバリーニBartolomeo Vivarini〔1432ころ-1491ころ〕と共同制作にあたった。バルトロメオはマンテーニャ風の様式を発展させたが,アントニオの息子アルビーゼはジョバンニ・ベリーニの画風を採り入れていった。→関連項目ロット 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビバリーニ」の意味・わかりやすい解説 ビバリーニVivarini, Antonio [生]1415頃.ムラノ[没]1476/1484. ベネチアイタリアの画家。 15世紀にパドバからベネチアのムラノ島に移住し活躍した。活躍期は2つに分れ,前期は義弟 G.ダルマーニャと共作。主要な共作品はベネチアのサン・ツァッカリア聖堂 (1443~44) ,サン・パンタレオーネ聖堂 (44) の祭壇画など。後期は弟バルトロメオ (→ビバリーニ ) と共作。主要な共同作品は教皇ニコラウス5世のために制作したポリプティック (50,ボローニャ・ギャラリー) 。 ビバリーニVivarini, Bartolomeo [生]1432頃.ムラノ/ベネチア[没]1499頃.ベネチアイタリアの画家。 15世紀にパドバからベネチアのムラノ島に移住し活躍した。兄アントニオ (→ビバリーニ ) に師事し,1450年以後共作したが,A.マンテーニャの影響で,64年以後はより力強い作風に転換した。作品はベネチアのサン・ジョバンニ・エ・パオロ聖堂,フラリ聖堂の祭壇画など。晩年はベルガモで活躍した。 ビバリーニVivarini, Alvise [生]1446頃.ムラノ[没]1503/1505イタリアの画家。 A.ビバリーニの子。叔父の B.ビバリーニや G.ベリーニの影響を受け,祭壇画,肖像画を描いた。作品は,バルレッタの祭壇画 (1483) ,ナポリの祭壇画 (85) など。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by