ビーフン(その他表記)mǐ fěn

精選版 日本国語大辞典 「ビーフン」の意味・読み・例文・類語

ビーフン

  1. 〘 名詞 〙 ( 中国語から。「米粉」とも書く ) 米の粉で作った麺。

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関連語 田中 静一 名詞

改訂新版 世界大百科事典 「ビーフン」の意味・わかりやすい解説

ビーフン (米粉)
mǐ fěn

中国料理の食品の一種。日本でビーフンと呼びならわしているのは,閩南音(福建省南部音)を日常用いる台湾から移入されたからと思われる。南方系の食品で,製法北方に多い春雨によく似ている。米を水に漬けて軟らかくし,臼で泥状にし,袋に入れ脱水(加熱することもある)したものを,底部に孔を多数あけた筒に入れ,沸騰している湯の中に細い線状に強く押し出して加熱後,水にさらし乾燥させて仕上げる。熱湯でもどし具を加えていためて食べる。春雨に比べて透明感と強じん性は劣る。春雨の成分がほとんど糖質であるのに対しビーフンは8%程度のタンパク質,75%程度の糖質を含む。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビーフン」の意味・わかりやすい解説

ビーフン(米粉)
ビーフン
mi-fen

原料とする麺類の一種。粳米を水につけ,臼でひいたものを,熱湯の中に線状に押し出してゆでて麺とし,冷水中で冷やし天日乾燥する。台湾で昔から利用されてきた加工食品。水で戻し,肉類野菜類と油で炒めて食用とする。

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百科事典マイペディア 「ビーフン」の意味・わかりやすい解説

ビーフン(米粉)【ビーフン】

中国料理の麺(めん)類の一つ。おもに台湾,中国南部で作られる。うるち米を水に浸して砕き,熱湯で練って麺状に押し出し,ゆでて乾燥する。細くて堅く,水につけたり熱湯に入れてもどして料理する。肉類や野菜といためたり,スープに入れたり,油で揚げたりして食べる。

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世界大百科事典(旧版)内のビーフンの言及

【米】より

…うるち米を水洗し臼びきして得られる糝粉(しんこ),もち米を水洗し臼びきし多量の水で洗った後乾燥した白玉粉,餅またはもち米を蒸してから乾燥し石臼で粗びきした道明寺粉などがそれである。このほかうるち米の粉を原料としためんの一種であるビーフン,うるち米を蒸して乾燥したα米,同じようにもち米から作る即席餅などの製品もある。また,清酒はもとより,焼酎,みりん,米酢,みそなどの醸造加工にも米は重要な原料となっている。…

※「ビーフン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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