ぴちゃん(読み)ピチャン

デジタル大辞泉 「ぴちゃん」の意味・読み・例文・類語

ぴちゃん

[副]
小さく平たい物などが水に落ちる音や、水がはねかえる音を表す語。「ぴちゃんとはねが上がる」
平手でたたく音、また、戸や障子などを乱暴に閉める音を表す語。「ふすまぴちゃんと閉める」
[類語]ぱしゃぱしゃばしゃばしゃばちゃばちゃびちゃびちゃぴちゃぴちゃ

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精選版 日本国語大辞典 「ぴちゃん」の意味・読み・例文・類語

ぴちゃん

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. 軽い平たい物などが水面に落ちる音、また、水などが軽くはねあがる音などを表わす語。
    1. [初出の実例]「キムが必要以上に、手拭で浴槽の湯をピチャン、ピチャンさせるのは、甘えと、人工的羞恥だ」(出典:怖るべき子供たち(1949)〈菊岡久利〉一二)
  3. 平手でたたく音、ふくらんでいた物がつぶれる音、戸などをいきなり閉める音などを表わす語。
    1. [初出の実例]「ピチャンと、かう、その手をひっぱたく」(出典:今年竹(1919‐27)〈里見弴〉昼の酒)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ぴちゃん」の意味・わかりやすい解説

ピチャン
ぴちゃん

中国、新疆(しんきょう)ウイグル自治区東部の県。中国語で鄯善(ぜんぜん)ともいう。トゥルファン盆地の東部にあり、天山(てんざん)山系のボグダ山脈、チョルタグ山脈に囲まれる。トゥルファン市に属する。常住人口23万1297(2010)。トゥルファン中心部、クムルへの自動車道や蘭新(らんしん)線が通る。オアシスや天山山麓からの水を地下水道で引いたカレーズ(坎児井(カンアルチン))やポンプで水利灌漑(かんがい)が施されている。植物の成長期の積温がきわめて高く、ワタの生産地を形成し、小麦やコウリャンの栽培も盛んである。ハミウリ(瓜)、種なしブドウは特産。石油化学、金属加工、食品加工などの工業がある。

 古来、西域(せいいき)の一拠点として発展し、漢代の車師(しゃし)前国、北魏(ほくぎ)の高昌(こうしょう)国などを経て、清(しん)代には鄯善県が置かれた。中華人民共和国成立後はトクスン県などとともに自治区直轄単位となったが、文化大革命中にトゥルファン地区(現、地級市)に編入された。

[駒井正一・編集部 2018年1月19日]

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