ピン(読み)ぴん(英語表記)pin

翻訳|pin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ピン」の意味・わかりやすい解説

ピン
ぴん
pin

留め針のこと。事務用、洋裁用などに用いられている虫ピン頭髪の形を整えるのに使用するヘアピン、そのほか機械部品として各種のピンがある。機械部品用のピンとしては次のようなものがある。(1)平行ピン 細長い1本の棒で、穴に差し込んで二つの部分を結合するのに用いられる。直径0.6ミリメートルから50ミリメートル程度のものまである。このピンは振動などで抜ける心配のないところに用いられる。(2)テーパーピン 50分の1のテーパー傾斜)がついているピンで、穴に打ち込んで部品を留めるのに用いられる。大きさは大小各種ある。(3)継手ピン 二つの部分をつなぎ合わせるのに用いられる。二つの部分は、ピンを中心として回転できる。(4)割りピン 二つに割ることのできるようにしたピンで、抜け出るのを防ぐことができる。穴に差し込んでピンの先端を二つに開いておくと、ピンは振動などによって抜け出ることがない。

[中山秀太郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピン」の意味・わかりやすい解説

ピン
pin

機械部品の穴類に差込んで,複数の物体を止めたり,位置関係を定める場合 (ノックピンという) に用いるもので,その軸に直角方向の力を受ける機械要素を総称していう。材料には炭素鋼,ステンレス鋼,黄銅 (割ピンのみ) が用いられる。次のようなものがある。 (1) 割ピン 細い棒を折り曲げた形をしており,穴に入れてから先端を開いて脱落を防ぐ。寸法精度を要しないところに用いる。 (2) テーパピン わずかに傾斜のある円柱状部品で,2物体の穴に軽くたたき込んで固定するのに使う。 (3) 先割りテーパピン 取付け後すりわり部を開いて脱落を防ぐ。 (4) 平行ピン 円柱状のピンで,ノックピンとして,あるいは2部品間の合せ面に入れて丸キーとして使用する。

ピン

旗竿」のページをご覧ください。

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