フィリピンワシ(その他表記)Pithecophaga jefferyi; Philippine eagle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィリピンワシ」の意味・わかりやすい解説

フィリピンワシ
Pithecophaga jefferyi; Philippine eagle

タカ目タカ科。別名サルクイワシ全長 90~100cmで,タカ類では世界最大の一種として知られる。背面暗褐色で,下面は白い。強大なと爪をもち,頭上に褐色の冠羽(→羽冠)がある。フィリピンのみに分布する。大部分ミンダナオ島に,ごく少数レイテ島ルソン島サマル島などに生息するが,全体の生息数はきわめて少なく,絶滅が心配されている。熱帯雨林すみ翼手類からサル類,シカ類におよぶ哺乳類鳥類獲物にしている。かつてサル類を主食にしていると誤解されていたが,それは単に調べた標本にサル類の遺物があったためである。獲物のほとんどが,サルの仲間ではないヒヨケザルだったという記録もある。(→ワシ猛禽類

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む