ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フリス」の意味・わかりやすい解説
フリス
Frith, William Powell
[没]1909.11.2. ロンドン
イギリスの画家。 1837年にロイヤル・アカデミーに入学。肖像や静物を描いていたが,40年頃から当時の風俗やニュース性のある主題を写実的に表現し名声を得た。 52年に同アカデミー会員。主要作品は『ダービー競馬の日』 (1858,ロンドン,テート・ギャラリー) ,『鉄道の駅』 (62,王立ハロウェイ・カレッジ) ,著書『回顧録』 My Autobiography and Reminiscences (3巻,87) 。
フリス
Frith(Fryth), John
[没]1533.7.4. ロンドン
イギリスのプロテスタント宗教改革者,殉教者。オックスフォードの修道会員であったが,ティンダルの新約聖書の英訳に協力し,その改革的立場により 1528年投獄された。同年釈放されて大陸へ逃れ,帰国後 (1532) 煉獄の教義や聖餐論などが異端とみなされ,火刑に処された。
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