フリス(その他表記)Frith, William Powell

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フリス」の意味・わかりやすい解説

フリス
Frith, William Powell

[生]1819.1.9. アルドフィールド
[没]1909.11.2. ロンドン
イギリスの画家。 1837年にロイヤル・アカデミー入学肖像静物を描いていたが,40年頃から当時の風俗やニュース性のある主題を写実的に表現し名声を得た。 52年に同アカデミー会員。主要作品は『ダービー競馬の日』 (1858,ロンドン,テート・ギャラリー) ,『鉄道の駅』 (62,王立ハロウェイ・カレッジ) ,著書回顧録』 My Autobiography and Reminiscences (3巻,87) 。

フリス
Frith(Fryth), John

[生]1503. ベスターハム
[没]1533.7.4. ロンドン
イギリスのプロテスタント宗教改革者,殉教者オックスフォードの修道会員であったが,ティンダル新約聖書英訳に協力し,その改革的立場により 1528年投獄された。同年釈放されて大陸へ逃れ,帰国後 (1532) 煉獄教義や聖餐論などが異端とみなされ,火刑に処された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android