フルネ(その他表記)Jean Fournet

デジタル大辞泉 「フルネ」の意味・読み・例文・類語

フルネ(Veurne)

ベルギー北西部、西フランドル州の都市。北海に近く、フランスとの国境に位置する。9世紀頃の要塞起源し、スペイン統治時代の15世紀に星形要塞が築かれた。1999年に、かつて裁判所として使われたルネサンス様式の市庁舎および鐘楼が「ベルギーとフランスの鐘楼群」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録。画家ポール=デルボー晩年を過ごしたことでも知られる。毎年8月に、17世紀より続く「懺悔ざんげ者の行列」とよばれるキリスト生涯を再現した祭りが行われる。フールネ。ブールヌフランス語名フュルヌ。

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改訂新版 世界大百科事典 「フルネ」の意味・わかりやすい解説

フルネ
Jean Fournet
生没年:1913-

フランスの指揮者。パリ音楽院フルート,指揮,作曲を学ぶ。ルーアンマルセイユ歌劇場,パリ放送局の指揮者を務めた後,1944-56年オペラ・コミック劇場の音楽監督,44-62年エコール・ノルマル指揮科教授を務める。国内ではコロンヌ,ラムルー両交響楽団などで,国外でもヨーロッパを中心に指揮活動を続け,61年にはオランダ放送フィルハーモニー管弦楽団指揮者,68年ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督に就任フランス音楽を中心レパートリーとし,精密で洗練された演奏をもって知られる。1958年日本フィルハーモニー交響楽団を指揮してドビュッシーの《ペレアスとメリザンド》を日本初演したのをはじめ数回来日している。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フルネ」の意味・わかりやすい解説

フルネ
ふるね
Jean Fournet
(1913―2008)

フランスの指揮者。パリ音楽院でフルートと指揮を学ぶ。生地ルーアンの歌劇場でデビュー。1941年からフランス国立放送管弦楽団常任指揮者、44~57年パリのオペラ・コミック座音楽監督。58年(昭和33)初来日し、ドビュッシーの『ペレアスとメリザンド』の日本初演を指揮。60年代は主としてオランダで活動、73年帰国して新設のイル・ド・フランス管弦楽団初代音楽監督となり、82年まで務めた。とくにフランス音楽に独自の境地を示す。

[岩井宏之]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フルネ」の意味・わかりやすい解説

フルネ
Veurne

フランス語ではフュルヌ Furnes。ベルギー西部,ウェストフランデレン州のポルダー (干拓地) 地帯にある市場町。起源は 870年頃フランドル伯の建設によるとされる。古風な様式を残すフローテマルクト (大市場) の周囲には,15世紀の聖ニコラス聖堂,16世紀末の市庁舎,17世紀初期の裁判所などがある。中世に起源をもつ聖十字架行列 (毎年5月) ,贖罪行列 (7月) は特に有名。人口1万 1175 (1991) 。

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