フープ(読み)ふーぷ(その他表記)hoop

翻訳|hoop

デジタル大辞泉 「フープ」の意味・読み・例文・類語

フープ(hoop)

子供が回して遊ぶ輪。フラフープの類。
運動用具の一。直径約2メートルの二つの鉄の輪を数本の横棒で連結し、中に人が入り横棒に手足をかけて回転させるもの。

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関連語 げいこつ 名詞

精選版 日本国語大辞典 「フープ」の意味・読み・例文・類語

フープ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] hoop )
  2. 子どもが回して遊ぶ輪。フラフープなど。
  3. 直径約二メートルの鉄の輪二個を数本の鉄棒で結合した運動用具。中に入り、鉄棒に手足をかけ、輪とともに回転して運動を行なう。
  4. スカートペチコートを広げるために用いる、鯨骨(げいこつ)または針金製の枠(わく)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フープ」の意味・わかりやすい解説

フープ
ふーぷ
hoop

本来は、金属、木などでつくられた円形の枠のことであるが、女性のスカートを広げるために用いる腰枠を総称していう。詰め物、鯨のひげ(鯨骨ともいう)、籐(とう)、スチール、その他の固い材料でつくられる。女性の服飾流行には、ルネサンス時代以降、繰り返しフープを用いてスカートを膨らませるデザインが登場したが、時代によってその呼称、形状、シルエットはさまざまである。代表的なものとしては、16世紀のベルチュガダン(英語ではファージンゲール)、18世紀のパニエ、19世紀中期に大流行したクリノリンなどがあり、それぞれベル形、前後が平らで左右に極端に張り出した形、扇形などのシルエットを形づくった。

深井晃子

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フープ」の意味・わかりやすい解説

フープ

「パニエ」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のフープの言及

【玩具】より

…日本ではその名からも竹を使っていたことがわかるが,ちょうど枝についた葉が馬の尾を連想させたのだろう。フープ(輪)は古代ギリシアに端を発するが,アメリカ・インディアンやエスキモーも用いていた。日本でも桶や樽の箍(たが)を利用して,元禄時代に箍回し(輪回し)が大流行している。…

【パニエ】より

…本来は〈籠〉の意であるが,ロココ時代,婦人服のスカートをふくらませるために,針金や木の枠,鯨のひげなどを用いて作られたペティコートを指す。イギリスではこれをフープhoopまたはフープド・ペティコートと称した。おそらくルネサンス時代のファージンゲールが18世紀初頭のイギリスで復活したものらしく,1718‐20年ころには早くもフランスに伝えられ,形が鳥籠に似ているところからパニエと呼ばれた。…

※「フープ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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