ブザウ(その他表記)Buzău

デジタル大辞泉 「ブザウ」の意味・読み・例文・類語

ブザウ(Buzău)

ルーマニア南東部の都市。ブザウ川沿いに位置する。中世よりワラキア地方の商都として発展し、正教会主教座が置かれた。18世紀から19世紀にかけて印刷業が盛んになり、20世紀には周辺油田が開発され、工業化が進んだ。北郊泥火山保護区がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブザウ」の意味・わかりやすい解説

ブザウ
ぶざう
Buzǎu

ルーマニア南東部、ブザウ県の県都。カルパティア山脈が大きく湾曲し、ルーマニア平原に突き出た所にある。人口13万3116(2002)。交通要衝を占め、もと関所であった。15世紀に主教管区が設置され、また18~19世紀には印刷工場がつくられ、文化の町として栄えた。現在、金属加工機械化学家具、建築資材、繊維食品などの工業が発達している。16世紀のエピスコピエ教会、バヌ教会がある。

[佐々田誠之助]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブザウ」の意味・わかりやすい解説

ブザウ
Buzǎu

ルーマニア南東部,ブザウ県 (面積 6072km2。人口 51万 6300〈1992推計〉) の県都。ブカレスト北東約 100km,ブザウ川沿岸に位置する。中世末期から商業都市として発展し,第2次世界大戦後は工業都市としても進出。油田地帯の中心都市で,電線,プラスチック製品,家具,皮革製品製造が行われる。人口 14万 8247 (1992推計) 。

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世界大百科事典(旧版)内のブザウの言及

【モルドバ】より

…歴史的モルドバは旧モルドバ公国領の地方を指し,それは時代によって若干変化しているが,一般にルーマニア人はシュテファン大公の時代の領土をモルドバとみなしている。それは東カルパチ山脈とドニエストル川にはさまれた地域で,北はブコビナに接し,南は黒海とドナウ川下流までであるが,南西部のワラキアとの境はドナウ川支流のブザウBuzǎu川とさらにその支流のミルコブMilcov川の線とされている。現在は東カルパチ山脈とプルート川にはさまれた地域を指し,プルート川以東はモルドバ共和国(旧ソ連邦のモルダビア社会主義共和国が1991年に独立し改称)となっている。…

※「ブザウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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