アフリカ中央部、ブルンジ最大の都市。タンガニーカ湖の北東岸に位置する。人口32万1000(1999推計)。2018年12月ギテガGitegaに遷都されるまで首都であった(一部機関はブジュンブラに残る)。コーヒー、ワタなどの農産物の加工や、ビール、セメント、せっけん、靴などの工業が立地する。湖上交通によってタンザニアのキゴマと結ばれ、そこを中継地としてインド洋岸のダルエス・サラームと経済的に連結している。コンゴ民主共和国(旧、ザイール)との経済的結び付きも強く、住民にはかなりの数のザイール人を含む。1880年代にドイツの軍隊の駐屯地として建設され、かつてはウスンブラと称した。緑が豊富な近代都市で、湖畔の観光地としても知られる。ブジュンブラ大学、国際空港がある。
[赤阪 賢]
アフリカ中央部,内陸のブルンジ共和国の首都。人口34万(2004)。タンガニーカ湖の北東端に臨む港町で,大西洋岸を主要貿易ルートとするこの国最大の貿易港として,商工業の中心地をなす。周辺の農業・牧畜生産物の集散地で,コーヒー,綿花,皮革,スズ鉱石などを輸出し,セメント,建設資材,繊維,セッケン,靴,金属製品などの工業も発達している。風光明媚で気候爽涼な高原にあり,観光地としても知られている。19世紀には寒村でウスンブラUsumburaと呼ばれたが,1899年ドイツ領東アフリカの軍隊の駐留基地となり,第1次世界大戦後はベルギーの委任統治領ルアンダ・ウルンディの主都となった。1962年ウルンディがルアンダと分離してブルンジとして独立したとき,名称をブジュンブラに変えて首都となった。
執筆者:西野 照太郎
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