ブジュンブラ(読み)ぶじゅんぶら(英語表記)Bujumbura

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブジュンブラ」の意味・わかりやすい解説

ブジュンブラ
ぶじゅんぶら
Bujumbura

アフリカ中央部、ブルンジ最大の都市。タンガニーカ湖の北東岸に位置する。人口32万1000(1999推計)。2018年12月ギテガGitegaに遷都されるまで首都であった(一部機関はブジュンブラに残る)。コーヒー、ワタなどの農産物の加工や、ビール、セメント、せっけん、靴などの工業が立地する。湖上交通によってタンザニアキゴマと結ばれ、そこを中継地としてインド洋岸のダルエス・サラームと経済的に連結している。コンゴ民主共和国(旧、ザイール)との経済的結び付きも強く、住民にはかなりの数のザイール人を含む。1880年代にドイツの軍隊の駐屯地として建設され、かつてはウスンブラと称した。緑が豊富な近代都市で、湖畔の観光地としても知られる。ブジュンブラ大学、国際空港がある。

[赤阪 賢]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブジュンブラ」の意味・わかりやすい解説

ブジュンブラ
Bujumbura

ブルンジ西部,タンガニーカ湖北東岸の都市。旧称ウスンブラ Usumbura(?~1962)。ドイツ領時代に軍の駐屯地として建設され,政治,産業,交通の中心地として発達。ベルギーの国際連盟委任統治領および国際連合信託統治領ルアンダ=ウルンディの首都となり,ブルンジの独立後も 2019年にジテガに移転するまで首都であった。主要産業は繊維,皮革,紙,化学薬品,農産物など。周辺地域では,バナナ,キャッサバ,豆,トウモロコシコムギ綿花などが生産される。輸出入大部分がタンガニーカ湖の水運を経て,タンザニアなどの港から行なわれる。ブルンジ大学,教員養成学校,放送局などのほか国際空港がある。人口 49万7166(2008)。

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