ブラガンサ(その他表記)Bragança

デジタル大辞泉 「ブラガンサ」の意味・読み・例文・類語

ブラガンサ(Bragança)

ポルトガル北東部の都市。ノゲイラ山地の標高660メートルに位置する。15世紀よりブラガンサ公爵家の領地になり、17世紀半ばから20世紀初頭まで居城がおかれた。城壁に囲まれた旧市街には、同国最古とされる12世紀建造の市庁舎、およびポルトガル王サンシュ1世が建てた城塞をはじめ、中世面影を残す歴史的建造物が多い。

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改訂新版 世界大百科事典 「ブラガンサ」の意味・わかりやすい解説

ブラガンサ
Bragança

ポルトガル北東端のトラズ・ウズ・モンテス・イ・アルト・ドウロ地方にある同名県の主都。人口1万3949(1981)。同市の名が史料に登場するのは6世紀後半にさかのぼる。15世紀前半ブラガンサ家の公領となり,中世から近代にいたるまで北部国境を守る重要な役割を果たした。旧市街は城を中心に城壁をめぐらす典型的な中世城郭都市の面影を残す。県内の農畜産品の集散地
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブラガンサ」の意味・わかりやすい解説

ブラガンサ
ぶらがんさ
Bragança

ポルトガル北東部、トラズ・オズ・モンテス・イ・アルト・ドゥロ地方の中心都市。ノゲイラ山地の標高660メートルに位置する。人口1万9885(2001)。製陶業と繊維業があるが、周囲の地域から隔絶し、小規模である。1640年から1910年までポルトガルに君臨したブラガンサ公爵家の居城であった。旧市街は、1187年に建てられた城塞(じょうさい)を中心に、壁に囲まれた中世城郭都市の姿をいまに伝えている。

田辺 裕・柴田匡平]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブラガンサ」の意味・わかりやすい解説

ブラガンサ
Bragança

ポルトガル北東部,ブラガンサ県の県都。サボル川の上流域,スペイン国境付近に位置する。ケルト人起源の町で,後世,ブラガンサ家の本拠となった。同家は 1640~1910年までポルトガル王 (→ブラガンサ朝 ) を出し,1822~89年にはブラジル皇帝も出した。 1187年建設の城塞が現存する。農産物集散地で,オリーブ油穀物ワイン織物を産する。人口1万 4662 (1981推計) 。

ブラガンサ
Bragança

ブラジル北部,パラ州北東部の都市。中心集落は州都ベレンの東約 200kmにあり,大西洋岸に近い。農業地帯の商業中心地で,綿花,タバコ,キャッサバ,トウモロコシ,米,サトウキビなどを集散。州都と鉄道,道路で連絡。人口9万 7111 (1991推計) 。

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百科事典マイペディア 「ブラガンサ」の意味・わかりやすい解説

ブラガンサ[家]【ブラガンサ】

ポルトガルの王家(1640年―1910年)。開祖ジョアン4世がスペインから独立して王位につく。ナポレオン軍の侵入で,一時ブラジルに亡命。独立後のブラジル王室(1822年―1889年)も同家系。1910年の革命でマヌエル2世が退位して廃絶した。

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