プイマノバー(その他表記)Pujmanová, Marie

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プイマノバー」の意味・わかりやすい解説

プイマノバー
Pujmanová, Marie

[生]1893.6.8. プラハ
[没]1958.5.19. プラハ
チェコの女流小説家。近代チェコ散文の代表的作家。プラハの小市民的環境をテーマにした物語から出発し,少年時代,青春期の心理を描いた作品で知られる。代表作は『予感』 Předtucha (1942) 。社会の慣習道徳への抗議を取上げた『ヘーゲル博士の女の患者』 Pacientka dra Hegla (31) は傑作。その後,人文主義的傾向から社会主義的傾向に移行,3部作『十字路上の人々』 Lidé na křižovatce (37) ,『火いたずら』 Hra s ohněm (48) ,『死と戦う生涯』 Život proti smrti (52) を発表した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「プイマノバー」の意味・わかりやすい解説

プイマノバー
ぷいまのばー
Marie Pujmanová
(1893―1958)

チェコスロバキア女流作家詩人批評家。小市民の家庭をテーマにした『翼(つばさ)の下で』(1917)や、青春期の若い人たちの問題を描く『予感』(1942)などを発表、のちに社会的因習や道徳的偏見に抗議する『ヘーゲル博士の女患者』(1931)で知られる。代表作には三部作、『十字路に立つ人々』(1937)、『火との遊び』(1948)、『死に立ち向かう生』(1952)がある。

千野栄一

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