プーラ(その他表記)Pula

デジタル大辞泉 「プーラ」の意味・読み・例文・類語

プーラ(Pula)

クロアチア西部の港湾都市イストラ半島の南西端に位置する。古代ローマ植民地が置かれ、交易拠点として栄えた。皇帝オクタビアヌス時代に築かれた円形劇場神殿が残っている。造船業漁業、ワイン生産が盛ん。また、プーラの北西7キロメートルに浮かぶブリユニ諸島ブリユニ国立公園に指定されている。イタリア語名ポーラ。

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改訂新版 世界大百科事典 「プーラ」の意味・わかりやすい解説

プーラ
Pula

クロアチア西部の都市イタリア語ではポーラPola。人口5万8594(2001)。イストラ半島南端近くにあってローマ時代から栄えた。12世紀にベネチアの,18世紀末以降オーストリアの支配に入り,1920年にイタリアに編入されたが,第2次大戦後ユーゴスラビアに復帰した。造船所ほかセメント・ガラス・製薬工場がある。ローマ時代の遺跡に富み,円形競技場(1世紀)は映画祭,歌謡祭,オペラなどに利用されている。博物館師範学校劇場など文化・教育施設も多い。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「プーラ」の意味・わかりやすい解説

プーラ
ぷーら
Pula

クロアチア共和国西部の都市。イタリア語名ポーラPola。イストラ半島の南西端に位置する港町。人口5万8594(2001)。イリリア人が丘陵の上に土塁を築いたことに源を発し、古代ローマ皇帝アウグストゥス(在位前27~後14)の時代にローマの植民地として栄えた。ローマ時代の円形劇場(2万3000人収容)が残り、毎夏ここで映画祭が開催される。造船ディーゼルエンジン、セメント、金属などの工業が行われる。

[漆原和子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プーラ」の意味・わかりやすい解説

プーラ
Pula

イタリア語ではポーラ Pola。クロアチア北西端のイストラ半島南端に位置する港湾都市。2世紀にローマ領となり,ビザンチン,フランク,ベネチア,オーストリア=ハンガリー帝国などの支配を経て,イタリアから旧ユーゴスラビアに帰属し,91年クロアチア領。ローマ時代の遺跡に富み,円形闘技場や市中央高台の古城 (現考古学博物館) は有名。プーラ湾にのぞむ天然の良港には海軍基地と2つの造船所がある。機械,繊維,セメント,ガラスなどの工業と並び,観光産業も発達している。人口8万 4583 (1991推計) 。

プーラ
Pourrat, Henri

[生]1887.5.7. アンベール
[没]1959.7.12. アンベール
フランスの作家。故郷オーベルニュ地方を背景にした地方主義的な作品を発表。『山の人々』 Les Montagnards (1919) ,『山のガスパール』 Gaspard des montagnes (22~31) ,『3月の風』 Vent de mars (41,ゴンクール賞) などのほか,『民話宝典』 Trésor des contes (13巻,48~62) がある。

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