ベジャ族(読み)ベジャぞく(英語表記)Beja

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベジャ族」の意味・わかりやすい解説

ベジャ族
ベジャぞく
Beja

アラビア語ではブジャ族 Bujahという。紅海からナイル川およびアトバラ川の間のアスワンからエリトリア高原にかけて住む遊牧民ハム諸語に属するト・ベダウィ語を話す。人口約 170万と推定される。前 4000年以前から現在の地に住んでいた民族子孫といわれている。形質的特徴は低身長,褐色の皮膚,巻毛などであるが,北部の住民は,アラブ人アルメニア人黒人との混血の特徴を示す。 13世紀以降はイスラム教徒である。父系制社会で親族組織はアラブ人のものに似ている。一夫多妻婚であるが平行いとこ婚が望まれる。少年は割礼を,少女は陰核除去を受ける。

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