べたり(読み)ベタリ

デジタル大辞泉 「べたり」の意味・読み・例文・類語

べたり

[副]
粘りけのあるものが多量につくさま。べったり。「血がべたりと手につく」
はがれにくいようにはりつけるさま。「注意書きをべたりとはる」
だらしなく尻をつけて座るさま。「べたりと座り込む」
印判などを色濃く押すさま。「封書べたりと押印する」
[類語](1べたべた粘っこい粘る粘つく粘り着くべたつくべとつくねばねばべとべとねとねとねっとりどろどろとろとろどろりにちゃにちゃねちねち粘り粘り気粘性

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「べたり」の意味・読み・例文・類語

べたり

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 粘液状のものがかたまりになって貼(は)りつくさまを表わす語。
※俳諧・蕪村句集(1784)夏「かきつばたへたりと鳶(とび)のたれてける」
② 「ぺたり①」よりややしどけない感じを表わす語。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉七「二ケ月前昏倒した玄関にべたりと尻餠つゐた」
③ 「ぺたり③」よりやや強烈な感じを表わす語。
道草(1915)〈夏目漱石三一「黒い判がべたりと捺してあった」

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