デジタル大辞泉 「とろとろ」の意味・読み・例文・類語 とろ‐とろ [副](スル)1 固形物が溶けて軟らかくなるさま。また、液体がやや粘り気をもつさま。「ソフトクリームがとろとろ(と)溶け出す」「火に掛けてとろとろするまでかきまぜる」2 勢いが弱いさま。ゆっくりと静かに進むさま。「弱火でとろとろ(と)煮込む」「市電がとろとろ(と)走る」3 眠気をもよおすさま。また、ちょっとの間、浅く眠るさま。「テレビを見ながらとろとろ(と)する」[形動]1に同じ。「とろとろになるまで煮込む」[アクセント]はトロトロ、はトロトロ。[類語](1)粘っこい・粘る・粘つく・粘りつく・べたつく・べとつく・どろどろ・どろり・にちゃにちゃ・ねっとり・ねばねば・べたべた・べとべと・ねとねと・ねちねち・粘り・粘り気・粘性/(2)のろい・まぬるい・まのろい・遅い・スロー・緩慢・とろい・のろくさい・まだるい・まだるっこい・鈍い・緩徐・遅緩・スローモー・遅遅ちち・のろのろ・そろそろ・ゆっくり・もたもた・ぼやぼや・だらだら・のろま・鈍重・ちんたら・のさのさ・のそのそ・とぼとぼ・のこのこ・ぐずぐず・のそり・のっそり・のっしのっし・のしのし・鈍どん・ぼちぼち・ぼつぼつ・ぽつぽつ・徐徐・徐徐に・じわじわ・じわりじわり・じりじり・のたり・のたりのたり・そろり・ゆるゆる・のんびり・のらくら・ゆったり・悠然・悠悠・便便だらり・便便・のんべんだらり・ずぼら・ものぐさ・ぐうたら・だらしない・しだらない・ぬらりくらり・のらりくらり・ぬらくら・ちゃらんぽらん・無精・ルーズ・ぶらぶら・ごろごろ・無気力・だらける・のほほん・風太郎ぷうたろう・その日暮らし・ふしだら・自堕落・ずるける・怠ける・手を抜く・手抜き・骨惜しみ・投げ遣り・レイジー・怠慢・怠惰・無為・拱手きょうしゅ・横着・怠る・サボる・イージー・イージーゴーイング・風の吹くまま気の向くまま・油を売る・まったり・漫然・たるむ・ぬるま湯・ぬるま湯につかる/(3)ぐうぐう・ぐっすり・昏昏・ぐうすか・すうすう・すやすや・うつらうつら・うとうと・こっくりこっくり・うつうつ・こくり・こっくり・とろん・とろり・夢うつつ・夢心地 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「とろとろ」の意味・読み・例文・類語 とろ‐とろ [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )① 物がとけて、流動体・粘液状になっているさまを表わす語。また、油などが光沢があってなめらかなさまを表わす語。[初出の実例]「答、よとは淀也。水のよどみてながれもやらぬ義也、とろとろともいへり」(出典:名語記(1275)四)「けいせいといへるものは〈略〉あぶらとろとろかねくろく」(出典:仮名草子・可笑記(1642)三)② 粘液状のものがたれ落ちたり流れたりするさまを表わす語。たらたら。[初出の実例]「よだれとろとろ垂らして」(出典:源平盛衰記(14C前)一七)③ 弱く、ゆるやかなさまを表わす語。主として、火の勢いが弱く、静かに燃えるさまを表わすことが多い。〔書言字考節用集(1717)〕[初出の実例]「各処の火はとろとろと燃へて」(出典:自然と人生(1900)〈徳富蘆花〉湘南雑筆)④ 動作が緩慢で、ゆったりしたさまを表わす語。[初出の実例]「ひきかためて、とろとろとはなちて、弓倒して見やれば」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一五)⑤ ねむけを催してぼんやりしたさま、また、浅くまどろむさまを表わす語。[初出の実例]「春のそらに、さくらとれといへる、とれ如何。とれは、目のとろとろとあるをいへり」(出典:名語記(1275)三)「とろとろとまどろふたれは」(出典:虎明本狂言・花子(室町末‐近世初))⑥ うっとりするさまを表わす語。[初出の実例]「とろとろ見とれおはします」(出典:浄瑠璃・平家女護島(1719)一)[ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 [ 一 ]①に同じ。[初出の実例]「和合剤の脂が、始は水のごとく、後にはとろとろになるほど多量に分泌されると」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉中) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by