とろとろ(読み)トロトロ

デジタル大辞泉の解説

[副](スル)
固形物が溶けて軟らかくなるさま。また、液体がやや粘り気をもつさま。「ソフトクリームがとろとろ(と)溶け出す」「火に掛けてとろとろするまでかきまぜる」
勢いが弱いさま。ゆっくりと静かに進むさま。「弱火でとろとろ(と)煮込む」「市電がとろとろ(と)走る」
眠気をもよおすさま。また、ちょっとの間、浅く眠るさま。「テレビを見ながらとろとろ(と)する」
[形動]1に同じ。「とろとろになるまで煮込む」
[アクセント]ロトロ、はトロトロ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

[1] スル
物がとけて軟らかくなり、形が半ば崩れたさま。物がとけこんだりして、液に粘り気があるさま。 くず湯の-した舌ざわり 口に含むと-(と)とける
浅く眠るさま。また、眠気のために意識が薄れてくるさま。 いつの間にか-(と)していた 目が-してきた
火などの勢いが弱いさま。 土鍋で-(と)煮る いろりの火が-と燃える
ゆっくりと動くさま。鋭さに欠けるさま。 -歩く -するな、早くしろ
[0] 形動
に同じ。 -にとける

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 物がとけて、流動体・粘液状になっているさまを表わす語。また、油などが光沢があってなめらかなさまを表わす語。
※名語記(1275)四「答、よとは淀也。水のよどみてながれもやらぬ義也、とろとろともいへり」
※仮名草子・可笑記(1642)三「けいせいといへるものは〈略〉あぶらとろとろかねくろく」
② 粘液状のものがたれ落ちたり流れたりするさまを表わす語。たらたら。
※源平盛衰記(14C前)一七「よだれとろとろ垂らして」
③ 弱く、ゆるやかなさまを表わす語。主として、火の勢いが弱く、静かに燃えるさまを表わすことが多い。〔書言字考節用集(1717)〕
※自然と人生(1900)〈徳富蘆花〉湘南雑筆「各処の火はとろとろと燃へて」
④ 動作が緩慢で、ゆったりしたさまを表わす語。
※宇治拾遺(1221頃)一五「ひきかためて、とろとろとはなちて、弓倒して見やれば」
⑤ ねむけを催してぼんやりしたさま、また、浅くまどろむさまを表わす語。
※名語記(1275)三「春のそらに、さくらとれといへる、とれ如何。とれは、目のとろとろとあるをいへり」
※虎明本狂言・花子(室町末‐近世初)「とろとろとまどろふたれは」
⑥ うっとりするさまを表わす語。
※浄瑠璃・平家女護島(1719)一「とろとろ見とれおはします」
[2] 〘形動〙 (一)①に同じ。
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉中「和合剤の脂が、始は水のごとく、後にはとろとろになるほど多量に分泌されると」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

ソフトロボティクス

ロボティクスの一分野。強度的・構造的に適度なやわらかさがあり、繊細な力加減で動作できるロボットに関する研究。→ソフトロボット...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

とろとろの関連情報