どろどろ(読み)ドロドロ

デジタル大辞泉の解説

どろ‐どろ[副・名]

[副]
遠くの方で鳴りわたる雷や大砲などの音を表す語。「遠くでどろどろ(と)雷鳴がとどろく」
大勢の人が一度に騒がしく移動するさま。どやどや。ぞろぞろ。
「紳士の一行が―と此方(こちら)を指して来る容子を見て」〈二葉亭浮雲
[名]歌舞伎下座音楽の一。大太鼓を長ばちで打つもの。幽霊・妖怪などの出現、また、人物が正気を失うとき、夢からさめるときなどの場面に用いる。打ちかたによって、どろどろ・薄どろ大どろの別がある。どろん

どろ‐どろ[副・形動]

[副](スル)
固形物が溶けて、粘液状の流動物になっているさま。「―(と)した溶岩」
欲望や感情などがもつれ合って、奥底にわだかまっているさま。「―(と)した業界の裏側」
[形動]
泥などにまみれてひどく汚れているさま。「―になって遊ぶ」「油で―な作業服」
1に同じ。「―に溶けた鉄」
[アクセント]ロドロ、はドロドロ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

どろどろ

[1] ( 副 )
遠い雷や太鼓などの低い音が断続的に響くさま。また、その音を表す語。 「大砲おおづつノ音ガ-トヒビク/ヘボン」
多くの人や動物が動くさま。ぞろぞろ。 「子供が三四人-逃げて来た/自然と人生 蘆花」 「虱ちいちいはうようよどころか-と群集する様子だ/滑稽本・浮世床
[0] ( 名 )
下座音楽の一。幽霊・妖術使いなどの出入りの場で用いる、大太鼓を長桴ながばちで打つもの。幽霊太鼓。

どろどろ

[1] ( 副 ) スル
液状のものが、濃くて粘り気の強いさま。 「 -したソースをかける」 「とけたガラスが-(と)流れ出す」
感情などが、複雑に絡み合って、すっきりしないさま。 「 -(と)した人間関係」
[0] ( 形動 )
に同じ。 「 -にとかした金属を流し込む」 「雨上がりで、道は-だ」
泥や油で汚れたさま。 「 -の靴」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

どろ‐どろ

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある) 物が流動体・粘液状になっているさまを表わす語。「とろとろ」にくらべ、濁っていて、よごれた感じを表わす。
※杜詩続翠抄(1439頃)一九「暖かにとろとろとした中には艸が繁茂した」
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)三「えまし麦に海苔のどろどろ交ったのさ」
[2] 〘形動〙 (一)に同じ。
雑俳・川傍柳(1780‐83)初「どろどろの手をとり孔子よまゐ事」

どろ‐どろ

[1] 〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 雷や大砲などが鳴り響く音、車馬などが音を響かせて往来するさまなどを表わす語。また、地鳴りなど不気味な音などを表わす語。
※玉塵抄(1563)四九「疾雷ははたたかみなりのことぞ。どろどろしづかに鳴ではないぞ。にわかにはためいて物のわれくだくるやうになるを云ぞ」
② 大勢群がり集まり、往来するさまを表わす語。ぞろぞろ。どやどや。
※談義本・当世下手談義(1752)二「八人連の兄弟。どろどろと這入て」
[2] 〘名〙 歌舞伎下座音楽の一つ。幽霊・妖怪・変化などの登場や、人物が正気を失う時、また、夢からさめる時の場面転換などに用いる大太鼓の囃子のこと。古くは幽霊太鼓といった。大太鼓を長ばちではじめ小刻みに、次第に高く打つ。その打ち方により、大どろどろ薄どろどろ・修羅の別がある。どろん。
※歌舞伎・幼稚子敵討(1753)六「随戸平奴の形、金比羅の樽を持出る。此間どろどろ。開く」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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