ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベルンシュトルフ」の意味・わかりやすい解説
ベルンシュトルフ
Bernstorff, Christian Günther, Graf von
[没]1835.3.28. ベルリン
デンマーク (ドイツ系) の外交官,政治家。 1794~97年駐ストックホルム大使,97~1810年父 A.ベルンシュトルフの跡を継いでデンマーク外相。 12年駐ウィーン大使。 16年駐ベルリン大使,18年ハルデンベルク公に招かれてプロシアに仕え,18~32年外相をつとめた。メッテルニヒのヨーロッパ政策に協力してプロシアの利害を二の次にしたと非難されたが,その成立に努力した関税同盟 (1833) はドイツにおけるプロシアの優位確立に役立った。
ベルンシュトルフ
Bernstorff, Andreas Peter, Graf von
[没]1797.6.21. コペンハーゲン
デンマーク (ドイツ系) の政治家。伯爵。 J.ベルンシュトルフの甥。ドイツ,スイスの大学で学び,1758年デンマークの外務省に勤務。 70年免職となったが,73年外相に就任,その後再び失脚。 84年復帰後は,終生外相として常にデンマークの中立維持に努めた。 84年以後皇太子フレデリック (のちのフレデリック6世 ) のもとで,農民解放,自由貿易移行をはかる関税率の改訂など,啓蒙的改革を指導,実行した。
ベルンシュトルフ
Bernstorff, Johann Hartwig Ernst, Graf von
[没]1772.2.18. ホルシュタイン
デンマーク (ドイツ系) の政治家。フレデリック5世のもとで外相をつとめ (1751~70) ,七年戦争の戦乱にあってよくデンマークの中立を維持した。
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