ホウ・よもぎ・くさむら・みだれる

普及版 字通 の解説


15画

[字音] ホウ
[字訓] よもぎ・くさむら・みだれる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(ほう)。〔説文〕一下に「(よもぎ)なり」とあり、よもぎの一種である(ほうこう)をいう。飛・転ともよばれ、風に従って千里に飄揺することがあるという。よく邪気を祓い、〔礼記、内則〕に「桑(さうこ)矢六を以て、天地四方を射る」という法がみえる。はもと神気を示す字。はその形容語に用いる。

[訓義]
1. よもぎ、飛
2. くさむら、しげる、むらがる。
3. みだれる、気象のみだれるさま、うごくさま。

[古辞書の訓]
名義抄 ヨモギ・サカリ・カシラミダル・カハホネ・オホトル・ミダル/骨 カハホネ/頭 オホトレガシラ/累 カシラカラ

[語系]
beongは勃but、puとその頭音が近く、形況の連語として用いることがある。

[熟語]
宿
[下接語]
・孤・枯・朔・秋・吹・衰・征・霜・断・転・頭・髪・飛・飄・鬢・編・幽・流

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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