日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホシバナモグラ」の意味・わかりやすい解説
ホシバナモグラ
ほしばなもぐら / 星鼻鼹鼠
star-nosed mole
[学] Condylura cristata
哺乳(ほにゅう)綱食虫目モグラ科の動物。カナダ南東部とアメリカ合衆国東部に分布する。頭胴長12~13センチメートル、尾長6.5~8.4センチメートル。体や手足は普通のモグラに似るが、吻(ふん)端に肉質の突起が輪状に並び、尾が長い。目や耳は退化している。背面は黒色に近く、下面はやや淡色。歯式は
で合計44本。森林や草原の水辺に多く、半地下性で、昼夜を問わず活動する。鼻の星形の肉突起は触覚に優れ、昆虫やミミズを探して食べる。春に通常5、6子を産む。尾は夏に細く、冬に太くなる。
[阿部 永]