日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポップ」の意味・わかりやすい解説 ポップぽっぷLucia Popp(1939―1994) オーストリアのソプラノ歌手。チェコスロバキアのブラチスラバ(現スロバキア共和国首都)に生まれ、プラハなどで声楽を学ぶ。1963年にデビュー、モーツァルトのオペラ、とくに『魔笛(まてき)』の夜の女王、『後宮からの逃走』のコンスタンツェなどで短期間のうちに名声を博した。ヨーロッパ各地の歌劇場や音楽祭で活躍、67年にはニューヨークでも成功を収めた。軽妙な声と表現、生き生きとした演技により、モーツァルト、R・シュトラウスなどのオペラを中心に活躍していた。80年(昭和55)ウィーン国立歌劇場日本公演に加わり初来日。[美山良夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例