ポルトアレグレ(その他表記)Porto Alegre

デジタル大辞泉 「ポルトアレグレ」の意味・読み・例文・類語

ポルト‐アレグレ(Porto Alegre)

ブラジル南部、リオグランデドスル州の州都大西洋岸にあるパトス湖北岸、グアイバ川沿いに位置する。ドイツイタリアをはじめヨーロッパ系の移民が多く、後背地となるガウシャ草原牧畜で発展した。人口、行政区143万(2008)。
アフリカ西岸、ギニア湾東部のサントメプリンシペサントメ島南端の港町ロラス島への起点

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改訂新版 世界大百科事典 「ポルトアレグレ」の意味・わかりやすい解説

ポルト・アレグレ
Porto Alegre

ブラジル南部,リオ・グランデ・ド・スル州の州都。グアイバ川の左岸に位置している。人口144万0939(2005)。1740年代の初め,ブエノス・アイレスを拠点とするスペイン人に対するブラジル植民地南部の防衛を目的に,アゾレス諸島から家族移民を誘致して周辺地域に入植させたため,当初ポルト・ドス・カザイス(夫婦の港)と呼ばれ,ついで1773年〈愉快な港〉を意味する現在の名になった。湖や河川を通じて外洋と内陸地方との連絡を支配できる戦略的位置にあるため,当初からブラジル南部の中心的都市であった。農牧業地帯の中心都市,輸出入センターとして,農産物加工,輸送機械,冶金などの工業,商業,金融などが発展し,近年人口と都市区域の急速な拡大が見られる。同市に接するジャクエー川流域は鉄道,道路が整備され,カシアス・ド・スル,ノバ・アンブルゴなどの都市を含む工業地帯として発展しつつある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポルトアレグレ」の意味・わかりやすい解説

ポルト・アレグレ
ぽるとあれぐれ
Porto Alegre

ブラジル南部、リオ・グランデ・ド・スール州の州都。人口は136万0590(2000)。サン・パウロ以南のブラジルの経済中心地をなす。パトス湖の北部、グアイーバ川とよばれる入り江の東岸の丘陵地に位置し、急坂の多い街路が特徴的である。ドイツ人をはじめヨーロッパ系住民が多い。都心部には高層ビルが林立し南アメリカでも有数の近代都市である。1772年に建設され、パンパの草原地帯の北端をなす豊かな農牧地帯であるガウシャ草原を後背地として発展した。カノアス、ノボ・アンブルゴなど周辺13の行政地域をあわせて、人口300万人にも及ぶ大都市圏を形成し、製靴などの皮革工業、大豆油、ワイン製造などの食品工業、繊維工業など、後背地の産物を原料とした工業や金属、石油精製などの工業が発達している。重要な港湾都市でもあるが湾内が浅く、1万トン以上の船舶の寄港が不可能なため、港湾貨物取扱量では州内のリオ・グランデ(パトス湖の出口)やトラマンダイ(原油輸入港)に次ぐ。

[松本栄次]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポルトアレグレ」の意味・わかりやすい解説

ポルトアレグレ
Pôrto Alegre

ブラジル最南部,リオグランデドスル州の州都。大西洋岸に沿って広がる広大な潟湖パトス湖の北西端部にあたるグアイバ川にのぞむ港湾都市で,ジャクイ川の流入点に近い。 1742~43年アゾレス諸島からの入植者によって建設され,18世紀末からこの地方の行政中心地となった。 1825年以降ドイツ人,次いでイタリア人の移住者が多数流入。現在同国の主要都市の一つで,サンパウロ以南では最大の商工業中心地として繁栄。背後の農牧地帯に産する食肉,皮革,羊毛,米,小麦,ブドウ,タバコ,木材などの取引が盛んで,これら農畜産物の加工のほか,繊維,金属,電機,化学などの工業が発達している。文化中心地でもあり,リオグランデドスル連邦大学 (1934) をはじめとする多数の教育機関がある。水陸の交通の要地で,幹線道路,鉄道により国内各地のほかアルゼンチン,ウルグアイの主要都市と結ばれ,大西洋からの船がリオグランデ,パトス湖を経て市まで遡航する。人口 126万 2631 (1991推計) 。

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百科事典マイペディア 「ポルトアレグレ」の意味・わかりやすい解説

ポルト・アレグレ

ブラジル南部,リオ・グランデ・ド・スル州の州都。グアイバ川左岸の貿易港で,ブラジル南部の商工業・文化の中心地。ドイツ系の市民が多い。農牧業地帯の中心都市で,農産物加工,輸送機械,冶金などの工業がある。南へ220km余りでウルグアイとの国境。1742年創設,1808年州都。140万9351人(2010)。

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