マクログロブリン血症(読み)マクログロブリンけっしょう(英語表記)macroglobulinemia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マクログロブリン血症」の意味・わかりやすい解説

マクログロブリン血症
マクログロブリンけっしょう
macroglobulinemia

マクログロブリンが血液中に増加した状態で,原発性と続発性とがある。原発性は報告者の名を取ってワルデンストローム (Waldenström) マクログロブリン血症とも呼ばれ,免疫グロブリンMを生産する腫瘍性類リンパ球疾患と定義される。 60歳代に最も多く,通常,衰弱,体重減少で始り,感染しやすく,粘膜出血,貧血をきたす。血清粘稠度が増加し,出血傾向,骨髄の強い抑制などが起る。良性のものと悪性のものとがあり,平均余寿命は約 3.5年。アルキル化剤により延命効果が期待できる。続発性のものは,骨髄腫悪性リンパ腫などに続発する。

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