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骨髄腫 こつずいしゅmyeloma

翻訳|myeloma

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

骨髄腫
こつずいしゅ
myeloma

ミエローマともいう。骨髄性細胞から発生する腫瘍の総称であるが,実際上は形質細胞に由来する悪性腫瘍をいい,一般に多発性骨髄腫あるいは形質細胞腫と呼ばれている。 50~70歳の男性に好発する。骨髄内に多発する傾向がある。骨髄腫の細胞は6種類の免疫グロブリン (骨髄腫グロブリンという) をつくりだし,それぞれのグロブリンが高グロブリン血症を起し,その構成成分の一部が尿に出て,ベンスジョーンズ蛋白質となる。

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世界大百科事典 第2版の解説

こつずいしゅ【骨髄腫 myeloma】

免疫グロブリンを産生・分泌する形質細胞が腫瘍性に増殖する悪性腫瘍。主として骨髄で増殖し,各所の骨が侵されることが多いので,多発性骨髄腫multiple myelomaとも呼ばれ,単クローン性免疫グロブリン(Mタンパク)の出現,骨病変などを特徴とする。腫瘍化した形質細胞(骨髄腫細胞)は骨髄で主として結節状に増殖し,次第に骨皮質を融解・破壊して骨折(病適骨折)を起こす。 40歳以後の中高年者に多く,60~70歳代が最も多い。

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大辞林 第三版の解説

こつずいしゅ【骨髄腫】

抗体を産生する細胞の腫瘍。骨髄部分で増殖する。主に、脊椎骨・肋骨・頭蓋骨などに発生する。同時に多数の骨に発生することもある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

骨髄腫
こつずいしゅ
myeloma

骨には骨膜、骨細胞、骨髄からいろいろの腫瘍(しゅよう)が発生するが、大別すると、骨からの骨腫瘍と、骨髄からできる骨髄腫に分けられる。骨髄にできる腫瘍には、細網肉腫、リンパ肉腫、癌(がん)の転移などがあるが、現在では形質細胞の悪性増殖によっておこるものを骨髄腫あるいは多発性骨髄腫とよんで区別している。[伊藤健次郎]

多発性骨髄腫

高齢者に多くみられる疾患である。骨髄内で形質細胞がびまん性、結節性の両方の発育様式をとって骨質を破壊し、また造血の場を占領して血球を減少させる。その一方では形質細胞が免疫グロブリンを産生するため、多量の病的免疫グロブリンがたまって腎臓(じんぞう)を障害する。さらに正常な免疫グロブリンが減少するため、感染がおこりやすくなる。なお、尿中には診断にも役だつベンス・ジョーンスBence Jonesタンパクが現れる。[伊藤健次郎]

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世界大百科事典内の骨髄腫の言及

【形質細胞】より

…とくに集中的に局所に抗原が到達すると,その臓器の間質で活発に増殖し,その抗原に対する抗体を分泌する。 腫瘍化した形質細胞腫細胞の大半は,免疫グロブリンまたはその構成分子を産生しているが,ヒトでは骨髄内で増殖することが多く,骨髄腫と呼ばれている。活発な免疫グロブリン産生能と増殖能を備えた形質細胞腫細胞の培養株は,特定の抗体産生細胞と融合させ,単クローン抗体をつくるのに用いられている。…

※「骨髄腫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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