男性の失業率が女性を上回る状況のこと。英語のマンman(男性)とリセッションrecession(不況)を組み合わせた造語で、2008年のリーマン・ショック後のアメリカで使われるようになった。「男性不況」と訳される。また、男性に降りかかる不遇全般のことをさすこともある。経済成長が止まり公共事業が縮小する先進国においては男性中心の職場である建設業、製造業の求人が減少する。一方で、長寿命化が進むため、女性の就労率が高い職場である医療、福祉などサービス業の就業ニーズが増加する。その結果、男性の失業率が女性の失業率を上回るようになる。日本においても1998年(平成10)に男女の失業率が逆転、2012年度(平成24)の完全失業率は男性4.5%、女性3.9%と大きな差がついている。
[編集部]