ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マンデビル」の意味・わかりやすい解説
マンデビル
Mandeville, Bernard de
[没]1733.1.21. ロンドン
イギリスで活躍したオランダの医師,モラリスト,哲学者。 1691年ライデン大学で医学博士号を取り開業したが,まもなく英語を学ぶために渡英,定住した。彼の名声を決定的にした著作『蜂の寓話』 The Fable of the Bees,or Private Vices,Public Benefits (1714) の論旨は,副題にあるように,人は悪徳を非難するが文明の安楽を生み出すのは悪徳にほかならないという主張にある。極端な厳格主義の立場をとり,完全な無私の行為のみを美徳とし,恩恵の有効性を無視し,G.バークリーや F.ハチソンらの反論を招いた。ほかに『宗教,教会,自然の幸福についての自由思想』 Free Thoughts on Religion,the Church and Natural Happiness (1720) などの著作がある。
マンデビル
Mandeville, Sir John
マンデビル
Mandeville
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