ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミフウズラ」の意味・わかりやすい解説
ミフウズラ
(2) Turnicidae; buttonquail チドリ目ミフウズラ科の鳥の総称。17種からなり,全長 11~23cm。ウズラに似るが,ほとんどの種には後趾がなく,類縁関係が近いわけではない。羽衣は全体に地味な褐色で,細かい明暗の斑がある。雌はツル類と同じように気管の膨大化が見られ,これによってうなり声を出す。ほとんどの種は雌が雄より美しく,黒色,黒褐色のやや目立つ斑紋がある。繁殖期における雌雄の行動が一般の鳥とは異なり,一妻多夫の婚姻様式で繁殖する。アフリカ,東アジア南部からユーラシア大陸南部,インドネシアからオーストラリアに分布する。常に草陰に隠れるように生活しているため,観察しにくい。
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