もたつく(読み)モタツク

デジタル大辞泉 「もたつく」の意味・読み・例文・類語

もた‐つ・く

[動カ五(四)]
物事がうまくはかどらない。もたもたする。「審議が―・く」
男女がふざけあう。いちゃつく。
「若い綺麗な別嬪に―・かれた事なれば」〈円朝怪談牡丹灯籠
[類語]とどこおるぐずつく淀む支える手間取る渋滞停滞凝滞結滞沈滞延滞遅滞停頓

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「もたつく」の意味・読み・例文・類語

もた‐つ・く

  1. 〘 自動詞 カ行五(四) 〙 ( 「つく」は接尾語 )
  2. 男女がむつまじげにふざけ合う。いちゃつく。
    1. [初出の実例]「一献きこし召ながら、お麦とお白湯に思入綢繆(モタツキ)きっきゃと言せてゐるところへ」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)三)
  3. 物事が思うようにはかどらない。順調に進まない。もたもたする。
    1. [初出の実例]「駿馬、痴漢をのせて走ったり、好漢、駑馬に引きづられてモタつくのがどうもこの道」(出典:ぼらのへそ(1956‐57)〈中野好夫〉恋愛について)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android