モンタランベール(英語表記)Montalembert, Charles Forbes René de

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モンタランベール」の意味・わかりやすい解説

モンタランベール
Montalembert, Marc-René, Marquis de

[生]1714.7.16. アングレーム
[没]1800.3.29. パリ
フランスの軍人で,築城技術の先駆者,設計者。新しい野戦用の要塞体系を発展させたことで有名。 1732年フランス軍に入隊。ポーランド継承戦争,オーストリア継承戦争に従軍。のち S.ボーバンの『攻城法概論』に魅せられて要塞構築に没頭。七年戦争では将官,フランス軍弁務官をつとめた。オルレアン島,エクス島に野戦用要塞を構築。彼の設計した要塞は「多角形」要塞といわれ,圧倒的な火力によってその防御を固めることにより,従来の要塞概念を一変させた。主著"La Fortification perpendiculaire" (1776~78) が出版されるまで 15年間秘密にされた。 92年師団司令官に昇進

モンタランベール
Montalembert, Charles Forbes René de

[生]1810.4.15. ロンドン
[没]1870.3.13. パリ
フランスの政治家,ジャーナリスト。 F.ラムネとともに『アブニール』L'Avenir誌を編集。キリスト教自由主義の立場をとり,ナポレオン3世を支持。主著『19世紀におけるカトリック教会利害』 Les Intérêts catholiques au XIXe siècle (1852) ,『西方の修道士たち』 Les Moines d'Occident (7巻,60~77) 。アカデミー・フランセーズ会員 (52) 。

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