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死海 しかいDead Sea

翻訳|Dead Sea

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

死海
しかい
Dead Sea

ヘブライ語ではヤムハメラー Yam Ha-Melah,アラビア語ではバフルアルマイイト Bahr al-Mayyit。ヨルダンイスラエルの国境にある塩湖。 1967年の六日戦争後は西岸全域をイスラエルが占領している。ヨルダン地溝帯の最も低い部分,地中海海面下 400mに位置し,地球上最低の水域。最長部約 80km,最大幅 18km,面積約 1020km2最大水深 426m。ヨルダン川から日に約 650万tの水が流入するが,流出河川はなく,蒸発によって平均水位を保つ。東側には湖面から最高 1000mに達する断崖がそびえる。崖下,湖底から湧出る温泉および流入水の塩分が濃縮されるため,海水の約4~6倍の塩分 (20~25%) と,海水の約 100倍の臭素とを含み,生物は生息できない。カリウム,臭素を生産する肥料,化学薬品工場が北端岸カルヤ,南端岸セドムなどにある。西岸絶壁のクムラン洞穴からは,1947年に旧約聖書などの死海文書が発見された。

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デジタル大辞泉の解説

し‐かい【死海】

Dead Seaヨルダンイスラエルとの国境にある塩湖。面積約1020平方キロ。水面が海面下397メートルにあり、世界で最も低い。流出河川はないため塩分濃度が高く、生物はほとんど生存しない。聖書にまつわる史跡が多い。

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百科事典マイペディアの解説

死海【しかい】

西アジア,ヨルダンとイスラエル両国にまたがる塩湖。ヨルダン地溝帯の最も低い部分を占め,湖面は海面下400m。南北に長さ約81km,幅約17kmで,面積約1020km2
→関連項目塩水湖パレスティナ

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世界大百科事典 第2版の解説

しかい【死海 Dead Sea】

西アジアの地中海岸から約100kmの内陸にある塩湖。アラビア語でBahr Lūṭまたはal‐Bahr al‐Mayyit,ヘブライ語でYam Ha‐Melaḥ。ヨルダン断層谷の最も低い部分を占め,南北に長い。現在,北半分はヨルダン,南半分はヨルダンとイスラエルに属する。長さ約81.6km,幅約17.6km,最大深度399m,平均深度146m。水位は季節により約3~5m変化する。表面積1020km2。

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大辞林 第三版の解説

しかい【死海】

〔Dead Sea〕 アラビア半島北部、ヨルダンとイスラエルとの国境にある塩湖。湖面が海面下392メートルにあり、世界で最も低く、排出河川がないため塩分が非常に濃い。ヨルダン川が流入。

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世界の観光地名がわかる事典の解説

しかい【死海】

ヨルダンとイスラエルの国境を流れるヨルダン川が行き着く、地球上で最も低い地点にある湖。南北75km、東西15km、最大水深426mあり、海抜はマイナス400m。死海は塩分濃度が平均25%もあるので浮力が強く、容易に体を浮かせることができる。また気候は暖かく、肥沃な土はミネラルが豊富で、ここに来れば病気が治癒するといわれる。◇デッドシーホテルのプライベートビーチから、水着に着替えて死海に入ることができる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

死海
しかい
Dead Sea

西アジア、ヨルダンとイスラエルの国境にある塩湖。地中海沿岸から約100キロメートル内陸のヨルダン地溝帯南部に位置する。形状は細長く、東西15キロメートル、南北80キロメートル、面積は1020平方キロメートル。アフリカ大地溝帯の一部を構成するため、湖面は海面下400メートルで地球上の最低点をなす。最大水深は426メートルである。ヨルダン川その他の川が流入するが、湖水の流出口はない。乾燥気候下にあるため、流入水量とほぼ等量の水分が蒸発する。そのため塩分含有率が高く、表面水で20%(海水の約5倍)、底層水では30%である。したがって生物はほとんど生存せず、死海の名称の由来となっている。また塩分濃度が高いため人体がまったく沈まないことは有名である。湖水の塩分には多種の有用鉱物が含まれ、その採取がイスラエルによって盛んに行われている。北端のカリア、南端のソドムなどに採取工場があり、カリウム、臭素、塩などが生産されている。死海の周辺地域では天然ガスの開発も進んでいる。死海の沿岸地帯は古代文明の発展した地で、『旧約聖書』にも死海は「塩の海」「アラバの海」などの名でしばしば登場する。西岸には「死海文書」の発見されたクムラン洞穴や、ローマ軍に滅ぼされたユダヤ人マサダ城塞(じょうさい)の遺跡などがある。[末尾至行・高橋和夫]

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