ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨルダーンス」の意味・わかりやすい解説
ヨルダーンス
Jordaens, Jacob
[没]1678.10.18. アントウェルペン
フランドルの画家。ペーテル・パウル・ルーベンスの師であったアダム・ファン・ノールトに師事し,同時にルーベンスから強い影響を受けた。1645年カルバン派(→カルバン主義)のプロテスタントとなったが,ローマ・カトリック教会の祭壇画を多く制作。また数多くの風俗画を描き,神話や寓話もしばしば風俗画的に表現した。ルーベンスの死後,彼の後継者としての名声を得て多くの弟子を擁し,当時の画家たちの協力を得て多数の絵画を制作。主要作品『画家の家族』(1622~23頃,マドリード,プラド美術館),『豊饒』(1625頃,ベルギー王立美術館),『王の酒宴』(1638頃,ベルギー王立美術館),『プロメテウス』(1640~45,ケルン,ワルラフ=リヒアルツ美術館)。
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