拠り所(読み)ヨリドコロ

デジタル大辞泉 「拠り所」の意味・読み・例文・類語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「拠り所」の意味・読み・例文・類語

より‐どころ【拠所・拠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. たよりとするところ。支えになるもの。身を寄せる所。よるべ。
    1. [初出の実例]「四の生(むまれ)の終帰(ヨリトコロ)、万の国の極めの宗なり」(出典日本書紀(720)推古一二年四月(岩崎本訓))
  3. 成り立つもとになるもの。基づく所。根拠。
    1. [初出の実例]「何れの教の拠(ヨリトコロ)か有る」(出典:百法顕幽抄平安中期点(900頃))
  4. 連歌俳諧で、前句の詞や物に関係のあること。また、その語句。寄り合い。
    1. [初出の実例]「きさらぎの別は鶴のはやしにて よるなくなみだ月ぞかすめる 殊事なきやうなれども、鶴によるなく詞、より所あり」(出典:撃蒙抄(1358))

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