ライスペーパー(読み)らいすぺーぱー(英語表記)rice paper

翻訳|rice paper

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ライスペーパー」の意味・わかりやすい解説

ライスペーパー
らいすぺーぱー
rice paper

日本では通常、紙巻きたばこ(シガレット)用の薄葉紙(うすようし)(シガレットペーパー)をいう。その用途上きわめて薄くじょうぶで、厚さのむらやピンホールがなく、無味無臭で燃え残らず、灰が白いことなどを条件とする。そのため原料パルプも、強いアマやマニラ麻などの麻パルプを主原料とし、白い灰が残るよう填料(てんりょう)(紙の不透明度を増加させるために用いる助剤)として炭酸カルシウムを用い、燃焼を助けるため微量硝酸カリウムが用いられる。

[御田昭雄 2016年4月18日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ライスペーパー」の意味・わかりやすい解説

ライス・ペーパー
rice paper; cigarette paper

シガレット・ペーパーともいう。巻たばこ用の薄葉紙。麻繊維またはさらし木材パルプを加えたものを原料とし,これに填料を加えてつくる。填料は炭酸カルシウム約 30%を配合し,燃焼をよくするため,微量の硝酸カリウムを添加する。適度の燃焼性をもち,無味無臭,水に強く,糊づけのよいことなどの特性が必要である。日本での標準坪量は,1m2あたり 21,22,24gの3種類である。

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