ライスペーパー(読み)らいすぺーぱー(その他表記)rice paper

翻訳|rice paper

デジタル大辞泉 「ライスペーパー」の意味・読み・例文・類語

ライス‐ペーパー(rice paper)

麻の繊維原料とした、薄く不透明でじょうぶな紙。主に紙巻きタバコに用いる。
米粉を練ってシート状に薄く伸ばし、蒸した食品。ベトナム料理やタイ料理で用いられる。

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精選版 日本国語大辞典 「ライスペーパー」の意味・読み・例文・類語

ライス‐ペーパー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] rice paper )
  2. 紙巻タバコ用紙通称麻繊維を原料とし極めて薄くすいた紙。適当な燃焼性があり、不快な臭気を発しない。〔舶来語便覧(1912)〕
  3. 米粉を使って作る薄い皮。ベトナム料理で春巻きなどに使う。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ライスペーパー」の意味・わかりやすい解説

ライスペーパー
らいすぺーぱー
rice paper

日本では通常、紙巻きたばこ(シガレット)用の薄葉紙(うすようし)(シガレットペーパー)をいう。その用途上きわめて薄くじょうぶで、厚さのむらやピンホールがなく、無味無臭で燃え残らず、灰が白いことなどを条件とする。そのため原料パルプも、強いアマやマニラ麻などの麻パルプを主原料とし、白い灰が残るよう填料(てんりょう)(紙の不透明度を増加させるために用いる助剤)として炭酸カルシウムを用い、燃焼を助けるため微量硝酸カリウムが用いられる。

[御田昭雄 2016年4月18日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ライスペーパー」の意味・わかりやすい解説

ライス・ペーパー
rice paper; cigarette paper

シガレット・ペーパーともいう。巻たばこ用の薄葉紙。麻繊維またはさらし木材パルプを加えたものを原料とし,これに填料を加えてつくる。填料は炭酸カルシウム約 30%を配合し,燃焼をよくするため,微量の硝酸カリウムを添加する。適度の燃焼性をもち,無味無臭,水に強く,糊づけのよいことなどの特性が必要である。日本での標準坪量は,1m2あたり 21,22,24gの3種類である。

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百科事典マイペディア 「ライスペーパー」の意味・わかりやすい解説

ライスペーパー

日本では俗にシガレットペーパーのことをいう。欧米ではウコギ科の低木であるツウダツボクの髄を薄くはいで紙状にしたものをいい,染色して造花の製造に使う。

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「ライスペーパー」の解説

ライスペーパー【rice paper】

吸水させた米をすりつぶし、湯をわかした鍋の上に張った布の上に薄く広げて蒸すなどしてシート状の生地を作り、乾燥させた食品。タピオカでんぷんを加えて作るものもある。ベトナム料理やタイ料理で生春巻きを作るのに用いられる。

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化学辞典 第2版 「ライスペーパー」の解説

ライスペーパー
ライスペーパー
rice paper

[別用語参照]

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世界大百科事典(旧版)内のライスペーパーの言及

【紙】より

…菓子や食品の包装,容器の内張りなどに用いる。ライスペーパー,インディアペーパーは化学パルプのほかに綿や麻も使用し,多量の塡料を加えて不透明度を高くした薄紙で,ライスペーパーは巻タバコの巻紙として用い,20g/m2前後の軽い紙である。タバコの葉と燃焼速度が同じになるように作られている。…

【シガレットペーパー】より

…紙巻きタバコ用の薄葉紙。一般にライスペーパーという。日本では一部の製品を除き原料には亜麻パルプを用いる。…

※「ライスペーパー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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