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アメリカのピアノ音楽。1890年代の中ごろ、ミズーリ州シダリアおよびセントルイスのクラブや酒場の黒人ピアノ奏者の間でおこった。スタイルとしてはシンコペーションによるリズミックな魅力に特色がある。作曲は楽譜に記され、即興演奏は許されず、譜面どおりに演奏する。ヨーロッパ音楽と黒人音楽の最初のみごとな融合として歴史的に重要な意義のある音楽で、ジャズの母体の一つにもなった。ピアノ奏者スコット・ジョプリン(1868―1917)が作曲した『メイプル・リーフ・ラグ』(1899)の大ヒットもあって1910年代にかけて流行。72年に再注目され、73年の映画『スティング』にもジョプリン作曲『ジ・エンタテイナー』が使われた。
[青木 啓]
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… ディキシー時代のジャズを構成した音楽的要素のなかでいちばん目だつのは,ブラスバンドが演奏していた行進曲的要素であるが,ほかに各国民謡,セミ・クラシック,ブルースblues(南部の田舎に生まれた黒人の歌。最初は一定の形式がなかったが,ジャズ発生と同時期に,4小節3段,1コーラス12小節形式を標準とするようになった),ラグタイムragtime(南部の黒人ピアニストがケークウォークcakewalkというダンスのための音楽として作曲したピアノ音楽。19世紀のクラシック・ピアノ曲に準じた形式をもつが,リズムはシンコペートされている。…
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[アメリカのポピュラー音楽]
アメリカがポピュラー音楽の一つの中心地であることは広く認められているとおりだが,この国はかつて南部に多数の黒人奴隷を抱えていた特殊事情により,先進国型と植民地型の両方のポピュラー音楽をもつこととなる。前者は,ニューヨークの音楽業界が資本主義的生産様式に従って作り出すポピュラー・ソングとブロードウェー・ミュージカル(ミュージカル),つまりアメリカでよく使われる言葉でいえば〈メーンストリーム(主流)〉音楽であり,後者は,ローカルなセミプロ的ミュージシャンが民族的基盤から生み出したブルース,ラグタイム,ジャズ,リズム・アンド・ブルース,ロックンロールなどである。上記の2種は,白人系音楽と黒人系音楽にそれぞれ当てはまるものではない。…
※「ラグタイム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
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