ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラドロー」の意味・わかりやすい解説
ラドロー
Ludlow, Edmund
[没]1692.11.23. ブベー
イギリス,清教徒革命期の軍人,政治家。議会軍に参加。 1646年から下院議員になり,48年独立派を支持して長老派追放に賛成。翌年国務会議委員,国王裁判判事に選ばれ,王の処刑に賛成。 51年アイルランド遠征に加わり,H.アイアトンの死後,その後任として征服を完了。 53年 O.クロムウェルの護国卿政権が成立すると,共和主義者としての立場からこの体制を裏切り行為としてきびしく批判,55年政界から引退。 59年護国卿政治末期に共和制実現のため奔走し,王政復古後スイスに亡命。『回顧録』 Memoirsを残した。
ラドロー
Ludlow, Roger
[没]1664. ダブリン
アメリカ植民地時代の政治家。イギリスで法律を学び,1630年マサチューセッツ湾植民地へ移住,34年副総督に選ばれた。 36年コネティカットに移り,39年に近代デモクラシーの最初の成文憲法とみなされている「コネティカット基本法」の草案を書いたといわれている。 39年コネティカット植民地のフェアフィールドを建設,以来 15年間同植民地の総督,副総督をつとめた。 54年イギリスへ帰国。
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