ラムズデル鉱(読み)らむずでるこう(その他表記)ramsdellite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラムズデル鉱」の意味・わかりやすい解説

ラムズデル鉱
らむずでるこう
ramsdellite

二酸化マンガン鉱物の一つ。ラムズデライトともいう。γ(ガンマ)-MnO2に相当する。軟マンガン鉱およびアフテンスク鉱とは同質異像関係にある。α(アルファ)-MnO2およびδ(デルタ)-MnO2はそれぞれクリプトメレン鉱およびバーネス鉱に相当するが、これらについては、マンガン以外の少量成分が主成分かつ必須(ひっす)成分となっているので、同質異像関係が成立していることにはならない。ラムズデル鉱は各種変成マンガン鉱床の酸化帯に産するほか、静岡県下田市寝姿山(ねすがたやま)ではアルカリ流紋岩中におそらく初生鉱物として細脈をなして産する。自形は柱面と錐(すい)面とからなる柱状。板状、繊維状、塊状のものが多い。命名はアメリカの鉱物学者ラムズデルLewis Stephen Ramsdell(1895―1975)にちなむ。

加藤 昭]


ラムズデル鉱(データノート)
らむずでるこうでーたのーと

ラムズデル鉱
 英名    ramsdellite
 化学式   γ-MnO2
 少量成分  Al,Fe3+,Mg,Zn,Ca
 結晶系   斜方直方
 硬度    ~3。脆い
 比重    4.84
 色     鋼灰~鉄黒
 光沢    金属
 条痕    黒
 劈開    二方向に完全
       他に二方向に良好
       (「劈開」の項目を参照)

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