リビングストンデージー(読み)りびんぐすとんでーじー(英語表記)livingstone daisy

日本大百科全書(ニッポニカ) 「リビングストンデージー」の意味・わかりやすい解説

リビングストンデージー
りびんぐすとんでーじー
livingstone daisy
[学] Dorotheanthus bellidiformis N.E.Br.

ツルナ科(APG分類:ハマミズナ科)の半耐冬性一年草。メセンブリアンテマムの一種。ヘラマツバギクともいう。茎はよく分枝し、地面をはって広がる。葉は多肉質でへら状、両面にガラスの粉をまぶしたような液胞がある。4~5月、各葉腋(ようえき)に径約5センチメートルで菊花状の花を群開する。花弁は多数、細長く光沢に富み、中心部は白色であるが、周辺部にかけて桃、橙(だいだい)、黄色になり、輝くような美しさをみせる。花は晴天の午前に開き、夕刻に閉じる。南アフリカ原産。涼しい乾燥地を好み、高温多湿には弱い。10月、排水、日当りのよい場所に播種(はしゅ)し、冬季はフレーム内で凍らぬ程度に育てる。普通は鉢植えにするが、春から夏は花壇植えもできる。

[伊藤秋夫 2021年2月17日]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リビングストンデージー」の意味・わかりやすい解説

リビングストンデージー
Dorotheanthus bellidiformis; Livingstone daisy

ツルナ科ドロテアンツス属の一年草。南アフリカのケープ地方に自生。やや多肉質の茎葉をもち,匍匐して伸びる。葉はへら形で長さ約 5cm。茎と葉裏は赤紫色を帯び,透明な小突起がたくさんある。花は直径約 4cmで,紫紅色,桃色,橙色,淡黄色,白色などの光沢のある花弁をもち,花壇や鉢植えに利用される。よく日の当る水はけのよい場所に植付ける。多肉質であるが乾燥と高温には弱い。春に開花し,暑くなる頃には枯死する。

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