アフリカ南部の内陸国ザンビア共和国の首都。人口108万(2000)。国の南部の標高1283mの高原にあり,爽涼な気候に恵まれている。国の北部の銅山地帯と南アフリカ共和国およびタンザニアを結ぶ鉄道,南部アフリカ各地に通じる道路および航空路の要衝で,商工業が発達している。タバコその他の農産物や畜産物の集散地であり,食品加工,飲料製造,衣料,セメントなどの工場がある。国立大学,植物園,博物館などの教育・文化施設もあり,緑の多い美しい都市である。イギリスが南アフリカと銅山地帯を結ぶ鉄道を敷設する過程で,1905年に建設された集落から発展したが,付近のアフリカ人部族の首長の名にちなむ地名が与えられた。35年北ローデシアの主都がリビングストンからこの地に移されて以来急速な発展を遂げ,第2次世界大戦後銅の増産に伴って活気を増した。64年北ローデシアがザンビアの国名で独立し,首都となった。
執筆者:西野 照太郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
アフリカ南部、ザンビアの首都。同国の中南部、標高1279メートルの高原上に位置する。人口98万2362(1990センサス)、157万7000(1999推計)、174万7152(2010センサス)。同国を縦貫する鉄道および南部アフリカ各地に通じる道路、航空路の要衝で、商工業が発達する。タバコその他の農産物、畜産物の集散地であり、たばこ製造、食品加工、セメント、衣料などの工場がある。1905年ブロークン・ヒル鉱山(現カブウェ)への引込み線予定地として建設され、付近の村の首長の名ルサーカスにちなんで命名された。鉄道が敷設され、ヨーロッパ系移民の農場が増加すると町は急激に発展し、35年リビングストン(現マランバ)にかわってイギリス領北ローデシア(現ザンビア)の首都となった。新首都はイギリス人建築家によって設計され、鉄道の南の商業区、北の官庁街、住宅区にはっきりと分かれている。市内には国際会議場として有名な銅製のドーム状屋根をもつムルングシ会議センターがあり、市外には同国唯一の大学であるザンビア大学がある。南約48キロメートルのカフエ川河岸には、水力発電による豊富な電力を使用する重工業地域カフエがある。
[林 晃史]
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