ルバイヤート(読み)るばいやーと(その他表記)Rubā‘iyāt

デジタル大辞泉 「ルバイヤート」の意味・読み・例文・類語

ルバイヤート(〈ペルシア〉Rubā‘iyāt)

四行詩集の意》ペルシア詩人ウマル=ハイヤーム詩集。12世紀に成立。19世紀半ばに英国の詩人エドワード=フィッツジェラルドによって英訳されて以降、その哲学的刹那せつな主義は世界的に反響をよんだ。

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精選版 日本国語大辞典 「ルバイヤート」の意味・読み・例文・類語

ルバイヤート

  1. ( 原題[ペルシア語] Rubā‘iyāt ) 詩集。一一世紀のペルシアの詩人ウマル=ハイヤーム作。成立年代未詳。透徹した境地道徳宗教を批判し、酒や美女や花をめで、ただ一瞬を楽しめとうたったルバイー(四行詩)を集録。一九世紀のイギリスの詩人フィッツジェラルドの英訳により一般に知られた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルバイヤート」の意味・わかりやすい解説

ルバイヤート
るばいやーと
Rubā‘iyāt

ペルシア語の四行詩集。ルバーイー(四行詩)の複数形。イラン固有の詩形で民謡に端を発したという。第一行、第二行、第四行の脚韻はかならず押韻し、第三行の脚韻は押韻してもしなくてもよい。10世紀の詩人をはじめとして多くの詩人たちがこの詩形を作詩したが、ペルシア文学史上とくに四行詩人として知られるのは、ウマル・アル・ハイヤーミー、アブー・サイードビン・アビル・ハイル、アンサーリー、バーバー・ターヒルの四詩人である。しかしルバイヤートといえば、ペルシア文学代表作品としてウマル・アル・ハイヤーミーを想起するほど彼の作品は世界的に名高い。19世紀なかばイギリスの詩人E・フィッツジェラルドによって流麗な英訳が刊行されて以来、世界中に名声が高まり、日本語を含めて世界の主要な言語に翻訳された。人生の無常、宿命、酒の賛美、一瞬の活用などが基調となっている。

[黒柳恒男]

『小川亮作訳『ルバイヤート』(岩波文庫)』『黒柳恒男著『ルバーイヤート』(1983・大学書林)』

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ルバイヤート」の解説

『ルバイヤート』
Rubā‘iyāt

ウマル・ハイヤーム作とされる四行詩(ルバーイヤート)を集めた無常観あふれる詩集。19世紀末,フィッツジェラルドの英訳により世界的に著名となり,イランでも改めて評価されるようになった。

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旺文社世界史事典 三訂版 「ルバイヤート」の解説

ルバイヤート

オマル=ハイヤーム

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