ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レオポルド3世」の意味・わかりやすい解説
レオポルド3世
レオポルドさんせい
Leopold III
[没]1983.9.25. ブリュッセル
ベルギーの国王 (在位 1934~51) 。アルベール1世の長子で,1934年父の死後王位についた。第2次世界大戦勃発とともにベルギー軍最高司令官となったが,40年5月ドイツ軍侵入後 18日間で無条件降伏し,44年ベルギーの解放とともにドイツに居を移したため国民の信望を失った。戦後ベルギーの国会は国王の帰国を拒否したが,50年の国民投票で復位派が過半数を占めたので帰国した。しかし反対がなおも強く,同年8月皇太子ボードアンに国王の権限を譲り,51年7月正式に退位した。
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