ワラルー(その他表記)wallaroo

翻訳|wallaroo

デジタル大辞泉 「ワラルー」の意味・読み・例文・類語

ワラルー(wallaroo)

カンガルー科の哺乳類。体長80センチ~1.4メートル。後肢は短い。オーストラリア内陸岩場などに分布

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改訂新版 世界大百科事典 「ワラルー」の意味・わかりやすい解説

ワラルー
wallaroo

有袋目カンガルー科カンガルー属の哺乳類のうちやや小型の種の総称。これに対して同属の大型の種はカンガルー(狭義)と呼ばれる。カンガルーとの違いはおもに体の大きさで,ワラビーよりはふつう大型。からだつきもワラビーよりはがっしりしていて,後足が大きく尾も太い。オーストラリアのほぼ全域にアカワラルーMacropus antilopinusケナガワラルーM.robustusなど4種が分布する。体長75~140cm,尾長60~90cm。雌のほうが雄より小さい。ふつう山岳地帯の岩の多い荒れ地に単独あるいは小さな群れですむが,警戒心が強く危険を察知すると起伏の多い岩場を敏しょうに跳びはねて岩陰などに姿を隠す。繁殖様式その他の生態はカンガルー類に似る。ケナガワラルーなどの一部の種は牧草地を荒らすとして駆除されている。
カンガルー
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワラルー」の意味・わかりやすい解説

ワラルー
わらるー
wallaroo

哺乳(ほにゅう)綱有袋目カンガルー科カンガルー属の動物のうち、英名でワラルーとよばれる4種の総称。オーストラリアと周辺沿岸山地や内陸の岩石地に生息するカンガルーの仲間である。頭胴長0.8~1.4メートル。体は頑丈で、後足は短く、岩場に生息するのに適応している。育児嚢(いくじのう)はよく発達する。

[中里竜二]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワラルー」の意味・わかりやすい解説

ワラルー
Macropus robustus; wallaroo

有袋目カンガルー科。ケナガワラルーともいう。アカカンガルーよりもやや小さいが,カンガルー科のなかでは大型種。体はがんじょうで,足は比較的短い。体色は暗灰色ないし桃褐色。オーストラリアの岩場,丘陵地にすむ。

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