コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

をかし おかし

3件 の用語解説(をかしの意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

おかし【をかし】

文芸用語。語源不詳。〈をこ(烏滸(おこ))〉の形容詞化とか,動詞〈招(お)ぐ〉の形容詞化ともいわれるが,定説はない。古辞書には,〈逈〉〈運〉〈可咲〉などをこの語に当てる。新鮮な印象を与えられ,好奇心や関心を喚起される感情が基本で,視聴触味嗅の五感はもとより,それらによって複雑に醸成される雰囲気や気分なども含まれ,滑稽感も当然入っている。平安時代の貴族社会では多様な美意識の自覚とその発展が見られたが,大別して,感動体験を主情的に詠嘆する場合と,それを知的に対象化して観照する場合とがあり,前者は〈あはれ〉(もののあはれ),後者は〈をかし〉の語で表現されることが多い。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

をかし
をかし

おかし」のページをご覧ください。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

をかし
おかし

日本の古典文芸において一種の美意識を表す語で、美的理念を示すことばにもなっている。その用例は平安時代以後にみられ、基本的には対象を興ありと思う明るい快適な感情を主とすることばであろうが、美として優美に近いものを表す場合と滑稽(こっけい)を表す場合とが両極として考えられる。時代が下るにつれて滑稽に重点が移ってくるが、平安時代の文芸では優美に近いほうが優位を占め、そこでは同時代の「あはれ」の表すところに近似しているともいえる。しかし「あはれ」が対象に思い入った深いしみじみとした感動であるのに比べて、「をかし」は概して対象を外部から余裕をもってみて、そこに興趣を覚え快感を誘われて喜ぶような面がある。『枕草子(まくらのそうし)』はこういう「をかし」の美がとくに際だっている作品で、用例数のうえでも「をかし」は「あはれ」の数倍に達し、「月のいとあかきに、川を渡れば、牛のあゆむままに、水晶などのわれたるやうに、水の散りたるこそをかしけれ」のような用例がみられる。和歌関係では歌合(うたあわせ)の判詞に「をかし」が評語として相当多く使われている。『亭子院歌合(ていじいんのうたあわせ)』(913)に「今日のみと春を思はぬ時だにも立つことやすき花の陰かは」などの2首を「をかし」と評したのが早い例で、その後しだいに広く使用され、藤原俊成(しゅんぜい)あたりになるとその用例が非常に多くみられる。滑稽を表す「をかし」は中世以後に優勢になる。狂言に関していわれる「をかし」などはそれである。[武田元治]
『『美の伝統 新修版岡崎義恵著作選』(1969・宝文館出版)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

をかしの関連キーワード痴・烏滸・尾籠・癡・尾篭痴絵・烏滸絵・癡絵痴がましい・烏滸がましい・癡がましい熾す痴絵痴がましい痴付く痴めく嗚呼∥烏滸烏滸絵

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

をかしの関連情報