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アイ・カメラ あいかめらeye camera

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アイ・カメラ
あいかめら
eye camera

被験者の角膜に光を投射し、眼球運動を反射光の動きでとらえる装置。1901年ごろから医学あるいは心理学の分野で考案され、1950~1960年ごろにはかなり具体化して、今日のアイ・カメラの原型とみられるものが登場した。アメリカで初めて印刷広告のコピーテスト用として使用されたのは1938年8月の『ルック』誌掲載の広告に対してであったが、広告作品上の注視点の動きや注視時間を記録して、広告の構成要素の注目度を測定する実験的手法として注目されるようになったのは1962年ごろといわれる。アメリカのアイ・カメラの利用は、広告、ディスプレー、店舗レイアウト、パッケージ・デザインなどの調査研究だけでなく、オートメーション・コントロール用の計器パネルの設計といった点にまで広く利用された。人間工学的な応用を主とするアメリカに対し、日本では広告媒体の調査、分析や運転者と歩行者の交差点における注視点の研究、分析などに重要なデータを提供できるとの理由から、1966年(昭和41)ごろから実用化されるようになった。アイ・カメラで得られたデータは量的に表すことができないので解釈がむずかしく、また広告の印象が好ましかったかどうかを判別できない点があるので、この結果だけから広告の全体的効果を推論することは危険である。
 なお、実験心理学分野ではオフサルモグラフophthalmographとよばれ、医学分野では電気眼球図記録electrooculographyとよばれて、それぞれ微細な眼球の動きをとらえるのに利用されている。[島守光雄]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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