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アオザイ ao dai

翻訳|ao dai

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アオザイ
ao dai

ベトナム女性の伝統的民族服。中国の伝統服をベトナムの風土と民族性とに同化させてできたもの。中国服風の襟と前開きから成る丈長の上衣チョーサン (長衫) と,ゆったりしたズボンのクーツーとから成る。チョーサンは身体にぴったり添わせて仕立てられ,裾から腰にかけてスリットがある。柄や色,生地は好みや流行によって多様である。クーツーは前後同形で,幅広にゆったりと仕立てられ,通常白無地のサテンが使われるが,最近は異なる場合も多くなった。外出の際にはこれに笠形の日よけ帽子をかぶり,サンダルまたは草履をはくが,近来は笠を略すことも多い。元来は上流階級の衣服であったが,今日では日常着としても,また礼装としても一般化している。

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デジタル大辞泉の解説

アオザイ(〈ベトナム〉aosai)

《長い服の意》ベトナム女性の民族衣装。上衣は体にぴったりして丈が長くわきに腰までのスリットがあり、クアンというゆったりしたズボンを組み合わせる。正装白色

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百科事典マイペディアの解説

アオザイ

ベトナムの女性の衣服。アオは着物,ザイは長いの意。クアンというゆるやかなズボンを下にはく。中国服の影響を受けたスリットの長い衣服で南方の気候に適する。衿(えり)はチャイニーズ・カラー,紐(ひも)付きの大きなクーリーハットのような帽子をかぶる。

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世界大百科事典 第2版の解説

アオザイ【ao dai】

ベトナムの民族衣装(図)。アオザイとは長い上衣の意。中国服式の立襟で,袖まわりが細く手首までを隠す長衣。前裑(まえみごろ)は右脇であわせ,腰で前後に分かれる裙(くん)が膝下に及び,下衣にクアンとよぶズボンをはく。今日では女性の外出時の衣装である。ベトナム人の衣服は中国文化の影響を受けながらも,10世紀の独立王朝成立後にしだいに独自の形を作ったが,15世紀初頭,明の支配期に女子の袖の狭い長衣が禁ぜられ,レ(黎)朝景興年間(1740‐86)にはクアンナム(広南)の領主が清の衣服の着用を命ずるなど,為政者によって中国風の服装が強制されたことがある。

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大辞林 第三版の解説

アオザイ【ao dai】

ベトナムの女性用の伝統衣装。裾から腰までの深いスリットのある上衣とズボンを組み合わせたもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アオザイ
あおざい
aosaiaodaiベトナム語

ベトナム女性の民族衣装で、「アオ」は服、「ザイ」は長いの意、つまりは「長服」である。構成は中国服の長衫(チャンサン)(クーツー)という軽やかなズボンの組合せで、長衫の腰から裾(すそ)にかけて長いスリットがあるので歩くたびに裾のほうがひらひらと大きく揺れるのが特徴である。このズボンはベトナム語でクアンとよばれ、白が正装であるが、略式では黒などもはかれる。本来は絹であるが、他の素材も用いられる。ベトナム解放戦争後はアオザイもテト(旧正月)や結婚式などの場合にのみ着られることが多くなった。戸外ではノンとよぶあご帯付きの笠(かさ)をかぶる。[石山 彰]

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世界大百科事典内のアオザイの言及

【ベトナム人】より

…衣食住にわたる生活文化にも中国文化が色濃く反映しているが,単なる模倣に終始せず,ベトナムの風土に根ざした民族の知恵が巧みにいかされている。女性の民族服アオザイはその好例で,立襟の長衣と前後同型,幅広の白無地ズボンの組合せからなる。主食は米(粳米)で,1日2食が原則である。…

※「アオザイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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