アクアチント(読み)あくあちんと

デジタル大辞泉 「アクアチント」の意味・読み・例文・類語

アクアチント(aquatint)

腐食銅版技法の一。銅板表面松脂まつやに粉末などを塗って多孔たこう質の地を作り、白くしたい部分防食剤を塗って腐食液に浸すもの。防食剤を塗る時間をずらすことによって、面の微妙な濃淡調子が得られる。エッチングと併用されることが多い。

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精選版 日本国語大辞典 「アクアチント」の意味・読み・例文・類語

アクアチント

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] aquatint ) 銅版画で平らな面に濃淡をつける技法。版面に松やになどの粉末を付着させ、腐食止めのニスで模様を描いてから酸につける。これをくりかえして濃淡の調子を得る。エッチングの技法と併用されることが多い。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アクアチント」の意味・わかりやすい解説

アクアチント
aquatint

銅版技法の一種。 18世紀,水彩画効果を表現すべく発案された。最初,錫または銅版上に樹脂の粉末を散布これらが溶融し定着するまで熱を加え,その上から酸をまき,酸による腐食を行う。この樹脂の対酸性によって微妙な黒白斑点による濃淡が形成される。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アクアチント」の意味・わかりやすい解説

アクアチント
あくあちんと

銅版画

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