翻訳|aspect ratio
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…翼面積には翼に胴体が重なる部分も含めるのがふつうで,これはこの部分も左右の気流の影響でかなりの揚力を出すからである。翼の細長さを表す値をアスペクト比aspect ratioといい,矩形翼では(翼幅)/(翼弦幅),その他の翼では(翼幅)2/(翼面積)で求める。片翼の平面形の重心を通る翼弦を空力平均翼弦mean aerodynamic chord(MAC)という。…
…
[グライダーの性能]
原理のところで述べたように,グライダーでは揚抗比が大きくなるほど遠くまで飛行することができる。揚抗比を高めるには,胴体をむだな突起物の少ない流線形として抵抗を減らすことも重要であるが,翼弦に対して翼幅の大きい細長い翼,すなわちアスペクト比の大きい翼とすることで大きな効果が得られる。これはアスペクト比の大きい細長い翼は,翼端から出る渦による空気抵抗が小さいためで,通常グライダーではこの値は15~30である。…
…これをうけて乗用車のスペアタイヤとして,トランクスペースを有効利用するために幅の小さい一時的なスペア専用のタイヤもつくられるようになった。乗用車用タイヤの形状は,自動車の走行性能向上とデザインの立場から年ごとに幅が広くなり,タイヤのアスペクト比=(タイヤの断面高さ/タイヤの断面幅)は小さくなる傾向にある。 なお,特殊なタイヤとして,雪路上でも走行できるように設計されたスノータイヤや,スノータイヤのトレッド面にスパイクを埋め込んで凍結路でも走行できるようにしたスノースパイクタイヤ(単にスパイクタイヤということが多い)があるが,後者は粉塵の発生が問題になっている。…
…迎え角αを横軸にグラフをかくと,揚力係数CLは零揚力角α0Lから失速が始まるまで,ほぼαに比例して直線的に増す(図2-a)。その傾斜(揚力傾斜slope of lift curveという)は翼型に関係なく平面形で決まり,低速度ではアスペクト比無限大の直線翼でCL=2π(α-α0L)に近くなる(この場合のαの単位はラジアン)。アスペクト比が小さくなるほど揚力傾斜は小さくなり(図2-b),同じ揚力係数を出すのに大きな迎え角を必要とするようになり,アスペクト比2の翼ではCL=π(α-α0L)に近くなる。…
※「アスペクト比」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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