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アデノシン adenosine

翻訳|adenosine

栄養・生化学辞典の解説

アデノシン

 C10H13N5O4 (mw267.25).

 プリン塩基であるアデニンとリボースからなる図に示した化合物.5位が1分子のリン酸エステルとなった分子がアデニル酸(アデノシン5-一リン酸,AMP),2分子とエステルを作るとアデノシン5-二リン酸(ADP),3分子とエステルを作るとアデノシン5-三リン酸(ATP),3,5にリン酸がジエステル結合するとサイクリックAMP(環状アデノシン一リン酸,cAMP)となる.RNAの成分であるほか,ATPは高エネルギーリン酸化合物として生体のエネルギー代謝で重要な働きをし,cAMPは,第二メッセンジャーとして,生体の情報伝達で重要である.アデノシン自体にもホルモン様活性がある.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

大辞林 第三版の解説

アデノシン【adenosine】

アデニンと糖(リボース)とが結合したプリンヌクレオシドの一。針状結晶。水に溶ける。リボ核酸の構成成分。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アデノシン
あでのしん
adenosine

ヌクレオシドの一種。プリン塩基の一種であるアデニンがD-リボースと結合したもの。デオキシ-D-リボースに結合したものは、デオキシアデノシンとよぶ。アデノシンにリン酸がエステル結合したものがアデニル酸、リン酸が3分子結合したものがアデノシン三リン酸(ATP)である。そのほか、NAD(ニコチン酸アミドアデニンジヌクレオチド)や補酵素Aなどの重要な補酵素の構成成分でもあるが、通常、単独では生体内にほとんど存在しない。ストレス時にある種の細胞から放出され、アデノシン受容体を表面にもつ細胞に結合し、シグナル伝達に影響を与える。[笠井献一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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