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アニリン中毒 アニリンちゅうどくaniline poisoning

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アニリン中毒
アニリンちゅうどく
aniline poisoning

アニリンは消化管,肺,皮膚などから吸収され,赤血球中のヘモグロビン (血色素) と結合してメトヘモグロビン血症を起し,チアノーゼ,頭痛,めまいけいれん,昏睡などの症状が出る。急性期を脱すると黄疸や貧血が生じる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アニリン中毒
あにりんちゅうどく

アニリン製造工場の作業者に多くみられる職業病の一つ。中毒は蒸気の吸入によるほか、皮膚からの吸収によってもおこる。労働衛生上の許容濃度は5ppmである。急性中毒の多くは吸入性で、血液のヘモグロビンを酸化してメトヘモグロビンを形成するために、口唇、耳、指先(爪床(そうしょう))などにチアノーゼがみられ、さらに進むと脱力感、頭痛、耳鳴り、吐き気、めまいなどの体内酸素欠乏症状が現れ、重症の場合には呼吸困難から意識不明となる。重症中毒の続発症として腎炎(じんえん)や黄疸(おうだん)などがみられることもある。神経系に対しては一種の興奮状態(アニリン酔い)がおこる。慢性中毒では倦怠(けんたい)感、めまい、食欲不振などのほか、低色素性貧血と赤血球の変性がみられる。治療は、軽症では新鮮な空気を吸入させ、重症には酸素吸入、強心剤、輸血などのほか、貧血や肝臓障害、腎臓障害の治療も併用される。[重田定義]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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