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アブリコソフ Abrikosov, Alexei A.

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アブリコソフ
Abrikosov, Alexei A.

[生]1928.6.25. モスクワ
ロシアの物理学者。モスクワのカピッツァ物理学問題研究所でノーベル賞物理学者 L.D.ランダウの指導を受け,1951年と 1955年に博士号を取得した。モスクワ大学教授などを経て,1991年からアメリカのアルゴンヌ国立研究所主任研究員。1957年に,常伝導状態と超伝導状態が混在している「磁束渦糸」状態があり,しかもそのときの磁束は一定値の倍数をとること (磁束量子化現象) を見つけた。これらの超伝導物質と磁場との関係を解き明かした業績により,2003年ノーベル物理学賞を受賞した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アブリコソフ
あぶりこそふ
Алексей Алексеевич Абрикосов Alexei Alexeyevich Abrikosov
(1928―2017)

アメリカとロシアの国籍をもつ物理学者。1948年モスクワ大学を卒業、ソ連科学アカデミー(現、ロシア科学アカデミー)物理問題研究所の研究員となり、1951年博士号を取得した。その後、ランダウ理論物理学研究所、金属・合金モスクワ研究所で部長を務め、1989年に高圧物理学研究所の所長に就任した。1991年アメリカに渡り、アルゴンヌ国立研究所の研究員となる。
 固体物理学の研究に力を注ぎ「ランダウ学派」の一人として活躍、極低温において電気抵抗がゼロとなる超伝導の研究を進め、第2種超伝導の理論的解明およびその磁気学的特性(アブリコソフ格子)の発見で知られている。2003年に「超伝導と超流動の理論において先駆的な貢献をした」として、ギンツブルク、レゲットとともにノーベル物理学賞を受賞した。[編集部]
『アブリコソフ著、松原武生・東辻千枝子訳『金属物理学の基礎』上下(1994、1995・吉岡書店)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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