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アマチャ

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百科事典マイペディアの解説

アマチャ

ユキノシタ科の落葉低木。日本各地で栽培される。野生のヤマアジサイガクアジサイ)の変種で,形はよく似ているが,甘味成分をもつ系統をいう。生葉は甘くなく,葉を半ば乾燥し,発酵させた後,よくもんで乾燥させると甘味(フィロズルチン)が生ずる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アマチャ
あまちゃ / 甘茶
[学]Hydrangea macrophylla Seringe var. thunbergii Makino

ユキノシタ科の落葉低木で、ヤマアジサイの1変種。コアマチャともいう。茎の高さは60~80センチメートル、葉は先のとがった楕円(だえん)形で長さ5~8センチメートル、茎に対生する。夏に枝先に多数の小花をつける。周辺の中性花の花弁状のものは萼(がく)で、先端が丸みを帯びてややくぼむ。初め青色、のちに紅紫色となる。アマギアマチャvar. amagiana Makinoは伊豆半島の山地に自生し、アマチャより葉は狭く、生時から甘味がある。中性花は白色。[星川清親]

文化史・利用

4月8日の灌仏会(かんぶつえ)(花祭(はなまつり))に甘茶を用いる習慣は、いつごろ始まったのか明らかではないが、室町時代には単に湯や香湯をかけていたものが、江戸時代に甘茶に変わった。その原形は中国と思われ、中国の『荊楚(けいそ)歳時記』(6世紀)には、釈迦(しゃか)誕生のとき天から甘露水が降ったという伝説が伝えられる。なお、原義から甘茶でなく天茶が正しいとする見方があり、シーボルトもそれをとった。
 甘茶の甘味成分はD-フィロズルチンおよびイソフィロズルチンで、甘味度は砂糖の600~800倍の強さをもつ。フィロズルチンは1890年(明治23)薬学者の丹波(たんば)敬三により甘茶から分離された。甘茶は、アマチャの葉を夏から秋にかけて採取し、日干しにして、半乾きのとき、よくもむと甘味を生じるので、これをさらに十分乾燥して仕上げる。なお、生葉には甘味はない。乾燥葉を煎(せん)じて飲用にするほか、加工食品の甘味料として、使用されることもある。[湯浅浩史・河野友美・山口米子]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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