コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

アマチャ

2件 の用語解説(アマチャの意味・用語解説を検索)

百科事典マイペディアの解説

アマチャ

ユキノシタ科の落葉低木。日本各地で栽培される。野生のヤマアジサイガクアジサイ)の変種で,形はよく似ているが,甘味成分をもつ系統をいう。生葉は甘くなく,葉を半ば乾燥し,発酵させた後,よくもんで乾燥させると甘味(フィロズルチン)が生ずる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アマチャ
あまちゃ / 甘茶
[学]Hydrangea macrophylla Seringe var. thunbergii Makino

ユキノシタ科の落葉低木で、ヤマアジサイの1変種。コアマチャともいう。茎の高さは60~80センチメートル、葉は先のとがった楕円(だえん)形で長さ5~8センチメートル、茎に対生する。夏に枝先に多数の小花をつける。周辺の中性花の花弁状のものは萼(がく)で、先端が丸みを帯びてややくぼむ。初め青色、のちに紅紫色となる。アマギアマチャvar. amagiana Makinoは伊豆半島の山地に自生し、アマチャより葉は狭く、生時から甘味がある。中性花は白色。[星川清親]

文化史・利用

4月8日の灌仏会(かんぶつえ)(花祭(はなまつり))に甘茶を用いる習慣は、いつごろ始まったのか明らかではないが、室町時代には単に湯や香湯をかけていたものが、江戸時代に甘茶に変わった。その原形は中国と思われ、中国の『荊楚(けいそ)歳時記』(6世紀)には、釈迦(しゃか)誕生のとき天から甘露水が降ったという伝説が伝えられる。なお、原義から甘茶でなく天茶が正しいとする見方があり、シーボルトもそれをとった。
 甘茶の甘味成分はD-フィロズルチンおよびイソフィロズルチンで、甘味度は砂糖の600~800倍の強さをもつ。フィロズルチンは1890年(明治23)薬学者の丹波(たんば)敬三により甘茶から分離された。甘茶は、アマチャの葉を夏から秋にかけて採取し、日干しにして、半乾きのとき、よくもむと甘味を生じるので、これをさらに十分乾燥して仕上げる。なお、生葉には甘味はない。乾燥葉を煎(せん)じて飲用にするほか、加工食品の甘味料として、使用されることもある。[湯浅浩史・河野友美・山口米子]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

アマチャの関連キーワード空木額空木酸塊梅花甘茶梅花空木岩絡梅空木小紫陽花丸葉空木スグリ

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone

アマチャの関連情報